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IEEEにセキュリティ業界の作業部会を新設へ:マルウェア対抗へ業界が団結
標準化団体のIEEE-SAがセキュリティ業界の作業部会「Industry Connections Security Group」を創設した。
標準化団体のIEEE-SA(Standards Association)は8月17日、セキュリティ業界が力を結集してマルウェアなどの脅威に対抗することを目指した「Industry Connections Security Group」(ICSG)の創設を発表した。
創設メンバーにはAVG Technologies、McAfee、Microsoft、Sophos、Symantec、Trend Microの各社が参加。最初の活動としてマルウェアに関する作業部会を設置した。マルウェアの件数は2006年の12万5000件から2009年上半期には120万件へと激増しており、こうした状況に対抗するため、セキュリティ業界の間でマルウェアに関する情報やサンプルを効率的に共有する方法について話し合う。
セキュリティ企業間でのサンプル共有は、正式な枠組みよりも個々の関係に頼っているのが現状だとSophosは指摘。これに対して、マルウェアを作成する側では組織的な協力態勢が出来上がっているという。
新作業部会の設置により、業界が経験やノウハウを結集してマルウェアの台頭に対抗できるようになるとMcAfeeは期待を寄せ、IEEEの枠組みを活用して、知的財産などの問題に足を取られることなくセキュリティ標準の策定に取り組むことが可能になるとしている。
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