スマートフォンのユーザーは、PCと同様にインターネット経由でのマルウェア感染などに注意を払うべきだという。米Trend Microが8月28日付けのブログで、自社の調査リポートを引用して呼び掛けた。
このほど公開したリポート「Smartphone Consumer Market Research Report」によると、約1000人の回答者のうち44%は、携帯電話でのネットサーフィンを安易に利用している傾向が明らかになった。23%は端末にインストール済みの情報保護ソフトを利用していたが、大半はセキュリティリスクが存在しなければこうした機能が無駄であると考えているという。
スマートフォンのユーザーは、携帯電話を標的にしたサイバー犯罪が将来的なものであると思いがちだが、実際には誤った認識だと同社は指摘。過去4年間にSymbianやWindows Mobileなどのプラットフォームに感染するウイルスが多数見つかっており、今なお猛威をふるい続けているものもある。
スマートフォンでのネット利用がますます広がれば、Webを媒介にしたマルウェア感染や情報流出、フィッシング詐欺などリスクがさらに高まると予測。ユーザーはWebを安全に利用するために、セキュリティ対策ソフトや機能を積極的に利用すべきだとアドバイスしている。
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