Google、電子書籍サービスのプライバシーポリシー公開
Googleブックのプライバシーポリシーには、同サービスをめぐる出版社との和解に関する内容も盛り込まれている。
米Googleは9月3日、電子化した書籍をWeb上で公開する「Googleブック」サービスのプライバシーポリシーを公開した。
これは、Googleが米連邦取引委員会(FTC)と同サービスのプライバシー対策について協議した結果だという。同サービスや、Googleが同サービスに関して出版社と交わした和解については、FTCのほかプライバシー保護団体、ドイツ政府などからプライバシーの観点で疑問の声が上がっていた。新しいプライバシーポリシーには、この和解に関する条項も盛り込まれている。
例えば、新しいプライバシーポリシーは、ユーザーのGoogleブックの利用に関する情報を、和解対象の書籍を管理する版権レジストリに、個人を特定できない形で渡すことを明記している。
また、ユーザーが和解対象の書籍を閲覧する場合や、これら書籍を団体購読あるいは公共の図書館の端末で利用する場合は、Googleアカウント登録は不要と定めている。団体購読の場合は、IPアドレスなどの技術的情報でユーザーが購読団体に所属していることを確認し(個別ユーザーの識別はしない)、図書館端末からの利用の場合も同様という。
ユーザーが電子書籍を購入する場合はGoogleアカウントが必要になる。ただし、支払いに利用するクレジットカード会社には、購入する書籍の題名などの情報は渡さないとしている。またユーザーが書籍の題名をGoogleアカウントから削除できるようにする。
Googleの和解はまだ連邦裁判所の承認を受けておらず、内容は確定していないため、今回公開されたプライバシーポリシーは今後変更される可能性がある。
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