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人工衛星からDNAコンピュータまで――高専カンファレンス2009秋の開催決定

質の高い勉強会の1つである高専カンファレンスが11月に再び東京で開催される。人工衛星からDNAコンピュータまでさまざまな領域をカバーするこの勉強会は参加して損はない。

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 高専カンファレンス実行委員会は、2009年11月7日に都立産業技術高等専門学校荒川キャンパスで「高専カンファレンス2009秋 in 東京」を開催すると発表した。

 高専カンファレンスは、2008年6月に第1回が行われ、これまでに東京、東北、九州、福井、北海道の5地域で計7回開催されてきた。現役高専生やOBが中心となって運営しているこのカンファレンスは、まだ歴史は浅いが、よくまとまった運営を行っている質の高い勉強会の1つだ。

 東京での開催は4回目となるが、現時点では基調講演と特別講演が決定しており、それ以外に公募による一般講演を行う予定となっている。基調講演は、2009年1月にH-IIAロケット15号機に搭載されたピギーバック衛星「KKS-1」(Kouku-Kousen-Satellite-1)、通称「輝汐(きせき)」の開発チームから、当時のチームリーダーである粟田晃平氏が講演を行う。

 また、特別講演は沼津高専工業化学科(現在の物質工学科)出身である理化学研究所の平尾一郎氏が務める。同氏は遺伝子の文字を増やした新たなDNAを作り出す研究を行っていることで知られる。DNAは、A(アデニン)、T(チミン)、G(グアニン)、C(シトシン)という4種類の塩基対による二本鎖構造であるが、同氏は新規人工塩基対(第5と第6の塩基)を開発、工学技術を活用した新規機能性タンパク質創製への道を切り開いている。同氏の研究は、DNAコンピュータの基礎単位の拡張などへの応用も期待されており、注目を集める研究者の1人だ。

 参加費は無料で、申し込みはこちらのサイトから。

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