NECは10月13日、大企業がオンラインショッピングなどの電子商取引(EC)サービスを実現するのに必要な機能をSaaS(サービスとしてのソフトウェア)形態で提供する「NeoSarf/EC」を発表した。同日からスタートし、今後5年間で30社の利用を見込む。
NeoSarf/ECは、商品情報の表示や商品検索といったフロント機能、商品管理や注文/受注管理、コンテンツ管理、顧客管理などのバックオフィス機能、ログ管理やアクセス権限管理などの共通機能をSaaSで提供するもの。利用企業は独自にシステムを構築することなく、短期間にECサービスを展開できるようになる。
同社では独自開発したコンテンツ管理システム(CMS)の機能も併せて提供。商品情報などのコンテンツ作成や変更を容易に行え、専門知識がなくても機動性のあるECサイトを構築、運用できるという。事業拡大に伴うショップサイトの追加や複数サイトを1つの事業者が運営する場合でもNeoSarf/ECで顧客管理を一元的に行える。
サービスには同社のSaaS基盤サービス「RIACUBE/SP」を活用して、既存システムやほかのサービスとの連携、セキュリティの確保などを実現しているとしており、外部連携インタフェース機能によって他社サービスとの連携も順次可能にしていくという。具体的にはレコメンド機能やアフィリエイト、決済代行などのサービスと連携する予定。
利用料金は月額400万円(税別)からで、企業が独自にシステムを構築、運用する場合に比べて5年間のコストが30%程度安価になると同社では試算している。
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