日本IBMがBI製品の新版――収集、分類、分析機能を1製品に統合
日本IBMは、構造化/非構造化データを収集、分類、分析できるビジネスインテリジェンス製品を発売した。3つの機能を1つの製品に統合した点が特徴という。
日本アイ・ビー・エム(日本IBM)は12月11日、非構造化データから必要な情報を分析できるビジネスインテリジェンス製品を発売した。情報の収集、分類、分析を1つの製品でできるのが特徴という。
発売したのは「IBM Cognos Content Analytics V2.1」と呼ぶビジネスインテリジェンス製品。インターネット上の書き込みや文書、顧客の声といった非構造化データを分析できるのが特徴。集めた非構造化データを苦情、質問、修理依頼といった属性に分類し、必要な情報を分析するテキストマイニング機能を持つ。リレーショナルデータベースやファイルサーバに格納した情報だけでなく、ブログ、PDF、Word、Excelなど200以上の情報を分析できる。
具体的な用途として、ブログやインターネット上の掲示板にある意見、コンタクトセンターへの問い合わせ、販売代理店の声などのテキスト情報を分析し、製品の開発やマーケティングの施策立案に活用できる。
日本IBMは従来、情報の収集、分類、分析を行う製品を個別に提供していた。IBM Cognos Content Analytics V2.1は、これらの機能を統合した製品になる。機能間の連携が簡単になり、分析結果を出すまでの期間が短くなった。
分析した業務情報から計画を立てたり、経営や財務情報を分析したりできる「IBM Cognos TM1 9.5」も併せて発売。2製品により、構造化データ、非構造化データを問わずに企業に関連する情報を分析できるビジネスインテリジェンス製品群を拡充できたとしている。
価格はIBM Cognos Content Analytics V2.1が3648万円から、IBM Cognos TM1 9.5が796万5000円からとしている。
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