グレープシティ、チャート作成機能を実装した「SPREAD」新版を発表
グレープシティは.NET Framework用コンポーネント「SPREAD」の新版を4月に発売する。チャート作成機能を新たに搭載し、顧客からの要望だった「Excelとの親和性」を強化させた。
グレープシティは2月9日、業務アプリケーションにExcelと同等のユーザーインタフェースと表計算機能を実装できる.NET Framework用コンポーネントの新版を、4月2日に発売すると発表した。新版では、コンポーネントに入力したデータを使い、コーディングなしで図表(チャート)を作成できる機能を追加した。
発売するツールの名称は「SPREAD for Windows Forms 5.0J」。入力した業務関連のデータを折れ線や棒、円など85種類のチャートで表示できる機能を新たに追加。「ユーザーが一番求めていた機能」(グレープシティ)を実装し、Excelと同等の使い勝手で業務関連のデータを処理できるのが特徴だ。
Excel 2007をサポートし、SPREAD for Windows Forms 5.0JとExcelに互換性を持たせた。「旧バージョンではチャート作成の機能はなく、別途Excelを開いたり、別のコンポーネントを使って図表を作りなおさないといけなかった」(グレープシティ)が、新版では、作成したチャートをExcelに出力したり、ExcelのデータをSPREADに取り込んだりできるようになった。セルごとのデータ表示や表計算、チャートの項目や全体を、CSVやPDFファイルに出力することも可能だ。
一人の開発者が1つのマシンで同ツールを使えるパッケージ版は16万8000円、ダウンロード版は15万1200円。年間で5000ライセンスの販売を目指す。
グレープシティは1994年にSPREADを発売。「業務アプリケーションにExcelと同等の計算機能を付与したいという用途」(グレープシティ)を取り込み、累計で10万超のライセンスを出荷している。新版の提供で意識したのは「Excelとの親和性」。シートや関数、チャートの操作性や見た目をExcelと同じようにしてほしいというユーザーの声を新版の開発に生かした。今後は「Visual Studio 2010」にも同コンポーネントを対応させるとしている。
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