大和証券はNECと共同で、来店した顧客に対し新商品やキャンペーン情報を伝える「電子ペーパーシステム」を開発した。3月1日から本店にプロトタイプが設置されている。
プロトタイプのサイズはA4で、解像度はUXGA(1600×1200ピクセル)相当。また重さは800グラムとなっており、来店客は眺めるだけでなく、電子ペーパーを手に取って閲覧してもよい。NECおよびNEC液晶テクノロジー、NECディスプレイソリューションズが端末の開発を主導した。当面は電子ペーパー本体に保存した情報をスライドショー形式で自動更新する方法を取るが、今後、カラー化、軽量化を進めるとともに、ネットワーク経由で各店舗独自の情報をリアルタイムに配信するなど、システムを発展させる計画だという。
大和証券はこれまで、事務帳票の電子化をはじめ、電子申請システムの導入などにより、社内帳票のペーパーレス化を果たしたという。これによる事務帳票の削減は、2005年度比98.7%にのぼると公表されている。この取り組みの発展形として、顧客向け帳票のペーパーレス化を推し進めるために、電子ペーパーに着目したとしている。
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