Mozilla Labs、ストリーム集積/公開プラットフォーム「sudoSocial」を発表
Mozilla Labsは、あらゆるコンテンツのストリームを扱うプラットフォーム「sudoSocial」を発表した。ユーザーが自分のデータを一元的に管理できることを目的にしているという。
Mozilla Labsは6月1日、ストリーム集積/公開プラットフォーム開発プロジェクト「sudoSocial」を発表した。ユーザーが自分のプロフィールページでブログやSNS、写真共有サービスなどの更新情報などを管理できるツールを目指すという。
sudoSocialは、Linuxコマンドの「sudo」(一般ユーザーが一時的に管理者権限でコマンドやプログラムを実行できる)に着想を得たもので、Mozilla Labs Concept Seriesの実験プロジェクトとして開発が進められる。自分のホームページやブログなどで、Flickrに代表される写真共有サービスやDeliciousなどのソーシャルブックマークサービス、Twitterなどのマイクロブログサービスといったリアルタイムで更新されるコンテンツのRSSやAtomフィード、URLを集積して時系列で表示できる。ユーザーが自分のデータを管理できることを目的とし、最終的には、あらゆるコンテンツのストリームを管理できるストリーム編集・公開プラットフォームを目指す。
現在、OpenIDアカウントを利用してサイトにログオンすると、ストリームソースの管理や編集が行える「Stream Editor」などのベーシックな機能を利用できる。CSS、JavaScript、グラフィックに適したJavaScriptライブラリのProcessing.jsを使ったデザインや編集も可能。ただし、まだ早期段階であり、バグが多いと開発者は警告している。
関連記事
- Mozilla、iPhoneアプリ「Firefox Home」を発表
「Firefox Home」は、Firefox Sync(旧Weave Sync)機能を使ってFirefoxのブックマークや履歴を同期するiPhoneアプリ。 - Mozilla Labs、Firefoxにアドレス帳機能を追加する「Contacts in the Browser 0.3」拡張を公開
Mozilla Labsは、Webブラウザ全体で利用できるアドレス帳を目指す実験的取り組みの成果物としてFirefoxの拡張機能「Contacts in the Browser 0.3」を公開した。「person:」URLのサポートも今後が期待される部分だ。 - Mozilla Labs、拡張機能Jetpackの初のSDKをリリース
Mozilla Labsは、Firefoxのアドオン開発を行う拡張機能「Jetpack」について、初のSDKをリリースした。CSS、JavaScript、HTMLなどの知識でアドオンを開発できるのが特徴。 - Mozilla、Firefoxのカスタマイズ機能を「Personas」と「JetPack」に収束させる方針を明らかに
Firefoxを開発するMozillaは今後、拡張における取り組みを「Personas」と「JetPack」に集約し、古いシステムを「冷遇」していく方針を明らかにした。 - 次世代のFirefoxがもたらす「Webの民主化」と「Super Power」
Mozilla Labsのエイザ・ラスキンと、Mozilla Corporationのクリス・ブリザード。Mozillaの至宝ともいえるこの2人が、Jetpackの紹介にはじまり、未来のブラウザ像を想起させるアイデアまでつまびらかに語った。 - Mozilla Labs、拡張機能を集めた「Jetpack Gallery」をオープン
今後のFirefoxのアドオンを大きく変える存在になるとみられているJetpack対応アドオンを集めた「Jetpack Gallery」のβ版が公開された。Jetpackアドオンの検索やダウンロードができるほか、開発したJetpackアドオンをここで公開することも可能という。 - Jetpackをコード50行以下で作成するコンテストがスタート
日本でも今後注目されるであろうFirefoxの次世代拡張機能Jetpackを積極的に売り込んでいるMozilla Labsは、コード行数が50行以下のJetpackアドオンを募集するコンテストを開始した。
関連リンク
Copyright © 2010 OSDN Corporation, All Rights Reserved.