あなたを助ける広い視野:ビジネスマンの不死身力(2/2 ページ)
広い視野を持つことは、ビジネスにおける課題解決やアイデア創出を導きます。広い視野は、日常のふとした情報収集や思考習慣を変えることで、徐々に身に付いてくるものです。
情報の裏側を考える
視点の広さは、「高い視点から全体を俯瞰する能力」と言い換えられます。これは情報を表面的にとらえるだけでなく、裏側までを考えることで身に付きます。
先日、「お金、おしゃれのアピールと地域性の関係」を調査したテレビ番組を見ました。放映内容によると、おしゃれさをアピールするのに、関東の人は「いかに高いものを持っているか」、関西の人は「気に入ったものをいかに安く手に入れたか」を他者に伝えるそうです。
この情報からは「関東の人は価格、関西の人は価値をアピールする」という結論が導き出せます。ですが、価値をアピールする関東の人もいますし、その逆もしかりです。地域の特性が浮き彫りになる編集をすれば、実はどんな情報でも作ることができるのです。
視野を広げるには、与えられた情報をうのみにしないことです。「この情報は本当に正しいのか」「違う見方をするとどんなことが言えるのか」など、複数の角度から情報を判断することが必要です。これを習慣化することで、全体を見る能力も身に付いてくるでしょう。
1つのことに集中し、特定の分野を極めることは大切です。そこに広い視野が加われば、物事の目的を明確にでき、新たな気付きも生まれやすくなります。それは、日常の情報収集や思考習慣を変えることで、徐々に身に付いてくるものです。あなたの視点がさらに広がり、ビジネスの場での活躍につながることを願っています。
著者プロフィール:竹内義晴(たけうちよしはる)
テイクウェーブ代表。ビジネスコーチ、人財育成コンサルタント。自動車メーカー勤務、ソフトウェア開発エンジニア、同管理職を経て、現職。エンジニア時代に仕事の過大なプレッシャーを受け、仕事や自分の在り方を模索し始める。管理職となり、自分が辛かった経験から「どうしたら、ワクワク働ける職場が作れるのか?」と悩んだ末、コーチングや心理学を学ぶ。ちょっとした会話の工夫によって、周りの仲間が明るくなり、自分自身も変わっていくことを実感。その体験を基に、Webや新聞などで幅広い執筆活動を行っている。アイティメディア「オルタナティブ・ブログ」の「竹内義晴の、しごとのみらい」で、組織作りやコミュニケーション、個人のライフワークについて執筆中。著書に『「職場がツライ」を変える会話のチカラ』がある。Twitterのアカウントは「@takewave」。
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