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IBM、1億ドル規模の医療品質向上イニシアチブを発表
IBMが、「Smarter Planet」の一環として、向こう3年間で1億ドルを投資する医療関連ソリューション開発の取り組みを発表した。
米IBMは7月15日(現地時間)、同社の企業ビジョン「Smarter Planet」の一環として、医療品質向上を目的とした1億ドル規模のイニシアチブを立ち上げたと発表した。向こう3年間にわたり、同社の科学者や技術者約100人を医療機関や保険企業の業務品質向上の支援に当たらせる一方、医療関連ソリューション開発のために臨床医と協力し、新たに医師を採用するという。また、企業、政府、大学などとの共同研究を計画している。
この取り組みでは、臨床医が患者の治療に専念できるよう、システム統合、医療サービス研究、クラウドコンピューティング、分析、新技術などを研究、開発していく。患者ごとに効果的な治療を施すための、医療データを利用した科学的な方法の開発、医療プロセスの簡易化によるサービス品質の向上、治療法や治療の量ではなく、患者の治療成果に基づいて報酬を与えるシステムを目指す新しいインセンティブとモデルの構築という3つの課題に取り組む。
IBM研究所でヘルスケア研究のグローバルリードを務めるチャラパティ・ネティ氏は「医療品質の向上は、医療データをデジタル化するだけでは達成できない。医療従事者間の調整を行い、医療データを臨床決定に役立つ情報に変換することで、治療結果を改善し、医療費を削減できるだろう」としている。
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