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SAP、主要携帯OSに対応する企業向けモバイルプラットフォームを提供へ
Sybaseの買収を完了したSAPが、Sybaseの「Unwired Platform」をベースにした企業向けモバイルアプリプラットフォームを開発中であると発表した。
独SAPは8月19日(現地時間)、買収した米Sybaseと共同で今後の製品ロードマップを発表した。SAPは5月にSybaseの買収を発表し、7月の業績発表時に買収完了を報告した。SybaseはSAP傘下の独立企業として存続する。
両社は向こう9カ月以内に、オープン標準に基づいた企業向けのモバイルプラットフォームを提供する。このプラットフォームは、SAPの「NetWeaver Mobile」「BusinessObjects Mobile」をSybaseの「Unwired Platform」に統合したもので、主なモバイルOSのすべてで稼働し、すべての端末タイプに対応するという。顧客やパートナー企業は、このプラットフォームで「SAP Business Suite」などのアプリケーション向けモバイルツールを開発できる。
両社はまた、SAPのBusiness SuiteやBusinessObjectsのBIソリューションをSybaseのデータ管理サーバに最適化することで幅広いEIM(エンタープライズ情報管理)ポートフォリオやビジネス分析インフラを提供できるようになるとしている。さらに、SAPのインメモリ技術をSybaseのデータ管理サービスでも採用し、リアルタイムでさまざまなタイプのデータに接続できる環境の提供を目指すとしている。
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