HPとOracle、マーク・ハード氏移籍問題で和解
Oracleの共同社長に就任したマーク・ハード氏を契約違反で提訴していたHPが提訴を取り下げ、Oracleと和解した。Oracleの年次カンファレンス「Oracle OpenWorld 2010」では、HPがOracle向け新製品を発表した。
米Hewlett-Packard(HP)と米Oracleは9月20日(現地時間)、マーク・ハード氏のHPからOracleの移籍をめぐる訴訟で和解に達したと発表した。和解条件などは公表しないが、ハード氏はOracleでの職務遂行に当たり、HPとの企業秘密保持契約を順守する。さらに、HPが米証券取引委員会(SEC)に提出した文書によると、ハード氏辞任の際に同氏とHPが交わした契約を修正し、ハード氏は約33万株の同社株式の権利を放棄した。
今回の合意ではまた、両社の長期的戦略提携に関し、14万以上の共通の顧客に対して統合製品を提供していくことを再確認した。
Oracleのラリー・エリソン会長兼CEOは「OracleとHPはこれまで25年以上続いてきた提携関係を今後も維持し、拡大していく」と語った。
ハード氏は8月にHPの会長兼CEOを退き、9月にOracleの共同社長に迎えられた。HPはこれを受けて同氏を契約違反で訴え、エリソン氏は「提携継続を不可能にした」としてHPを非難していた。
19日からサンフランシスコで開催の「Oracle OpenWorld 2010」では、オープニングの基調講演でHPのアン・リバモア上級副社長が登壇してOracleとの協力関係について語り、翌20日には新社長のマーク・ハード氏がExadataについて熱弁を振るった。
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