Palmの開発者支援幹部が辞任 コンサルとしてwebOSへの取り組みを継続
オープンソース開発コミュニティーから高い支持を得ているガルブレイス氏とアルマー氏がHP傘下のPalmを離れ、開発者を支援するベンチャーを立ち上げる。
米Hewlett-Packard(HP)傘下のPalmで開発者支援チームの責任者を務めていたベン・ガルブレイス氏とディオン・アルマー氏が辞職した。Palmの公式ブログと各人の個人ブログで10月22日(現地時間)、両氏が明らかにした。2人は共同でオープンソース開発者を支援する会社を興し、今後はHPのコンサルタントとして引き続きwebOSに取り組んでいくという。
JavaとWebデザインのエキスパートとして知られる両氏は、PalmがHPに買収される以前の2009年9月に、Developer Relations部門のディレクターとして同社に迎えられ、スマートフォンOS「webOS」向けアプリ開発者コミュニティーを統率してきた。
アルマー氏は自身のブログで「われわれは開発者コミュニティーの育成を楽しんできたが、コミュニティーがHPという新たなホームグラウンドを得た今、われわれが退いてコミュニティーが物事を次の段階に発展させられるようにする潮時だと考えた」と語っている。
HPは20日に次期モバイルOS「HP webOS 2.0」と新スマートフォン「Palm Pre 2」を発表した。Palm関連情報サイトPreCentral.netによると、アプリストア「App Catalog」に登録されているアプリ数は現在およそ5000本で、累計ダウンロード数は約8000万本。一方、米Appleの20日の発表によると、同社のApp Storeのアプリ数は9月の時点で25万本以上、累計ダウンロード数は70億本だった。
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