Google、Android版音声検索にパーソナライズ機能を追加
パーソナライズ機能をオプトインすると、検索に使った音声データがGoogleのクラウド上に保存され、個人の音声モデル構築に利用される。
米Googleは12月14日(現地時間)、Android版の「Voice Search(音声検索)」にパーソナライズ機能を追加したと発表した。まず米国内の英語版に対応し、順次ほかの国、言語への対応を進めていく計画だ。対応するOSはAndroid 2.2以上。
音声検索は、GoogleがAndroid、iPhone、BlackBerry、Nokia S60端末向けに提供している音声で検索できるアプリ。端末のマイクに向かって検索キーワードを話すと、検索結果が表示される。これまでは、男女の違いや年齢層の違いに幅広く対応できるよう音声モデルを構築してきたが、さらに精度を上げるため、個人の特徴に合うようにユーザーが自分で育てられるようにした。
新機能はオプトインになっており、新版を最初に起動したときに利用するかどうかを設定する画面が表示される。オプトインすると、検索に使った音声がユーザーのGoogleアカウントと関連付けられてGoogleのクラウド上に蓄積されていく。Googleはこの音声データを自動的に分析してユーザーのアクセントなどの特徴に合わせた音声モデルを構築する。この音声モデルにより、従来より正確かつ高速に検索結果を提供できるようになるという。
Googleは、個人のプライバシーを尊重するために、ユーザーがいつでも音声データの蓄積を中断できるようにしたと強調している。音声検索の設定画面で「Personalized recognition」のチェックを外せば機能はストップする。蓄積された音声データは、Googleアカウントの個人設定ダッシュボードの「Speech」でGoogleアカウントとの関連を切り離すことができる。
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