まだまだmixi――ソーシャルメディア別利用時間:オルタナブログ通信(3/3 ページ)
日々、約250人のブロガーによって、ITにまつわる時事情報などが発信されているビジネス・ブログメディア「ITmedia オルタナティブ・ブログ」。今回はその中から、「ビジネス」「早起き」「Twitter」「Facebook」「電子書籍」などを紹介しよう。
Facebookとmixiの総利用時間差
IT系の特にマーケティングの方々や新しい物好きな経営者層はとっととmixiからFacebookに移ったような感じがしましたが、一般的にはまだまだmixiは強いんだなという気がしました。
国内のソーシャルメディア利用は加速している――そのことを証明する調査結果が、斉藤徹氏「In the looop」のmixi, Twitter, Facebook 2011年1月最新ニールセン調査 〜 Facebook急増450万人超え、Twitter、mixiも増加。国内ソーシャルメディア普及が加速で紹介されている。驚いたのは、FacebookやTwitterも増加しているが、実は日本での利用に関して言えば、mixiがダントツという結果だ。注目したいのは、吉政忠志氏「ベンチャービジネス千里眼」のFacebookとmixiの総利用時間の差は12倍でも触れられている“総利用時間”だ。mixiがTwitterやFacebookを大幅に引き離している。訪問者数だけで言えばTwitterがmixiを抜いているが、そもそもTwitterはじっくり見るタイプのものではないためか、利用時間に圧倒的な差がついている。
とはいえ、TwitterやFacebookがユーザーを伸ばしているのは間違いない。
一瀬宗也氏「島ナイチャーの沖縄探訪」のTwitter・Facebookと一緒に沖縄マラソン出場!では、マラソンに参加しながらTwitterとFacebookを活用したことが紹介されている。
また高橋誠氏「点をつなぐ」のゆるやかなつながりの維持は、昔の知り合いとFacebookを通じて緩いつながりを維持できたことが書かれている。「ネットがなかった時代は、一度距離的に遠く離れてしまうとなかなか交流を続けることは難しかったのですが、ソーシャルメディアが出てきて、ブログやSNSなどで情報を発信していれば、離れていてもお互いに何をやっているかはある程度分かるので、つながりを維持しやすいですね」――これぞ、実名主義のFacebookならではの利点だろうか。
Facebookには「交際ステータス」という設定項目がある。佐藤由紀子氏「海外速報部ログ」のFacebookで気になる人の交際ステータス変更をチェックできるアプリでは、「どれだけの人が正直に本当の状態を表示しているか不明ですが、ちょっと素敵だな、と思った人のプロフィールを見て『既婚』になっていたらなぁんだ、と思ったりする」と書かれている。
佐藤氏も言うように、「毎日交際ステータスが変更になったかどうかチェックするのも大変です(それじゃストーカーです)」。しかし、何とこの交際ステータスの変更を知ることができるツールが誕生したという。「Facebookのアカウントでこのサービスにログインし、自分の『友達』の中で交際ステータスが気になる人を登録しておくと、その人の交際ステータスが変更になった時にメールで通知がくるというサービスです」という。
小林啓倫氏のFacebookが「ジャーナリストにFacebookを使ってもらおう!担当」を募集中によると「Facebookが「ジャーナリスト・プログラム・マネージャー」なるポジションを募集中」という。小林啓倫氏の言うように、「どんな人物が雇われて、どんな行動を展開するのか、なかなか興味深い人材募集」である。
企業がTwitterやFacebookなどといったソーシャルメディアを使うケースに関連するエントリーを2本紹介しよう。ぜひ読んでほしい。
ブロガー | ブログ | 企業がソーシャルメディアを使うとき |
---|---|---|
松井真吾氏 | 「IT向上化計画」 | クラウドが未だに怖いと思っている企業への適度な挑発 |
吉政忠志氏 | 「ベンチャービジネス千里眼」 | TwitterマーケティングからFaceBookマーケティングへw マーケティングが根付く会社とそうでない会社の違い |
企業がFacebookを使うときの注意点もある。上田修子氏「実践!SixDegree」のfacebookは個人以外のアカウントは取得できないでは、「facebookはTwitterと違って、会社名やキャラクターなどのアカウントを取得できません。これらを宣伝したい場合は、Facebookページを開設することになります」ということが紹介されている。上田氏はその後、facebookのビジネスアカウントの取得方法というエントリーも書いている。企業や個人事業主で、ビジネス用途で使いたい人は参考にするといいだろう。
電子書籍でもうけるのは誰?
井上陽水の楽曲を利用することでJASRACに7%の料金を払わねばならず、この料率の高さに伊集院氏は「JASRACの7%は取り過ぎであり、広げようと思ったら1%か2%にしておけば良いのに、これはもう未来が見えない権化」と一刀両断であった。
これから電子書籍の時代がやってくるだろうが――問題がある。そのことを改めて気づかせてくれたのが、佐々木康彦氏「平凡でもフルーツでもなく、、、」の電子書籍の可能性を奪うJASRACの先見性の無さというエントリー。「伊集院静氏の提言からプロジェクトがスタート。活字に音楽や映像を加えた電子書籍『なぎさホテル』になんと井上陽水の楽曲提供が実現し、販売開始された」ことを報告し、記者会見の詳細が紹介している。
「メジャーリリースされた楽曲が電子書籍に収録された初の事例ということで音楽業界の注目を集めるものと見られているが、その費用については友達価格などではなく『音楽の値段はちゃんと払った』の発言では思わず会場の笑いを誘っていた。」という。つまり、井上陽水の楽曲を利用することでJASRACに7%の料金を払わねばならず、この料率の高さに伊集院氏は冒頭のように憤ったというのだ。
しかし通りすがり氏がコメントで指摘しているように、この話は楽曲を提供した井上陽水の取り分が考慮されていない。通りすがり氏は、問題はJASRACではなく、Appleとエムアップの取り分が高すぎるのではないかという。「Appleの文句を言ったら配信検閲で落とされるし、エムアップの文句を言ったらこの企画が壊れるから、JASRACを悪者にしただけにしか思えませんね」と書いており、思わずうなずいてしまった。
以上、2月17〜23日にかけてオルタナティブ・ブログへ投稿されたエントリーの中から、筆者が気になったものを選んで紹介させていただいた。本稿からオルタナティブ・ブログに興味を持たれたならば、ぜひほかのエントリーも読んでほしい。
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