“Javaの父”ゴスリング氏がGoogle社員に
Javaの生みの親として知られ、OracleのSun買収後にOracleを退社したジェームズ・ゴスリング氏が、Google入りした。同氏はGoogleのAndroidでのJava利用について苦言を呈したことがある。
「今日からGoogleで働くことになった」――。元米OracleのシニアアーキテクトでJavaの生みの親として知られるジェームズ・ゴスリング氏が3月28日(現地時間)、自身のブログで米Google入りを発表した。
米Sun Microsystemsで副社長兼Sun Fellowを務めていた同氏は、OracleによるSun買収後、シニアアーキテクトに就任したが、2010年4月にOracleを退社した。同氏のブログによると、その後多数のオファーを受けていたようだ。「人生で最も難しいことの1つは選択することだ。多くの素晴らしい機会に“ノー”と言うのはつらいことだった」と語っている。ブログに添えられているイラスト(右図)は、ここ数年の紆余曲折の末、「ドクター・フー」の電話ボックス型タイムマシンの扉を開けたらGoogleにいた、という意味のようだ。
Googleは現在、OracleからJavaの特許侵害で提訴されている。ゴスリング氏はGoogleのAndroidでのJava利用に関して米eWEEKの取材に対し、「われわれは、Googleがやっていることとそのやり方にかなり腹を立てた」が、「Googleには世界中に愛される子どものようなオーラがあ」ると評していた。
同氏は「誰もが選ぶ道を自分も選ぶのは変だと思ったが、(Googleで働くことは)非常に興味深い気がする」と言う(元Sun社員の多くがGoogleでAndroid関連の仕事に就いている)。Googleでどんな仕事をすることになるかまだ分からないが、「非常に困難な、多岐にわたるものになる」と同氏は予想している。
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