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富士通とオーストラリア国立大、プラズマ解析ソフトを共同開発
欧州富士通研究所とオーストラリア国立大学は、津波モデリングやプラズマ物理といった自然現象を解析するスパコン用ソフトの共同開発を始めた。
富士通は6月16日、欧州富士通研究所とオーストラリア国立大学が共同で、スーパーコンピュータ用ソフトの開発プロジェクトを開始したと発表した。「津波モデリング」と「プラズマ物理」の2分野を研究対象とし、これらの自然現象を従来に比べてより安定的に解析できるソフトを今後3年間で開発するという。
従来の解析ソフトは、スーパーコンピュータの持つ多数のCPUやコアの一部がストップすると、それに連動して解析が不安定になってしまう問題があった。今回の共同研究では、富士通が開発中の計算ライブラリ「オープン・ペタスケール・ライブラリ」(OPL)とオーストラリア国立大学の持つ先端的数学手法を組み合わせることで、安定的に解析を継続できるソフトの開発を目指す。
富士通によると、開発する新ソフトは富士通以外のメーカーのスーパーコンピュータでも動作するほか、将来的にスーパーコンピュータのCPU数などが増加した場合にも対応するという。
欧州富士通研究所とオーストラリア国立大学は、今回の共同研究にあたってオーストラリア研究評議会から44万6000豪ドルの資金援助を受けた。プロジェクトリーダーのロス・ノブス博士(欧州富士通研究所)は、同資金を「博士課程を修了した研究者1人と博士課程の学生2人を採用することや、プロジェクト期間中のスタッフの交流やインターンシップのために使う」としている。
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