富士通と岐阜大学は1月17日、データの収集・解析によって道路や橋の保守管理を効率化する「道路ネットワーク維持管理支援サービス」の実証実験を開始したと発表した。岐阜県内の都市部と一部山間部で3月31日まで実施する。
実験では、専用車両に搭載したデジタルタコグラフで車両の位置情報や速度・揺れなどの情報を収集し、ドライブレコーダーで道路の画像データを収集する。さらに、富士通の橋梁点検支援システム「SuperCALS橋梁点検支援」で橋のハイビジョン映像を撮影し、同社のクラウドに蓄積。それらのデータを解析し、道路や橋の損傷情報の分析や補修必要箇所の特定などにつなげるという。また、その結果から、道路ネットワークの効率的な維持管理計画の策定を支援するとしている。
富士通は装置の提供やデータの収集、登録、分析技術の提供などを担当し、岐阜大学は専門家による橋や道路の損傷状況の分析などを担当する。同実験の結果から、両者は道路ネットワーク維持管理支援サービスの事業化を目指す。
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