富士通は1月18日、企業のICTシステムの安定稼働と品質向上を支援するサービス群「Quality-shaping」を4月から提供すると発表した。
Quality-shapingは、企業が運用中のシステムを“ヒト・モノ・プロセス”の3つの視点で検証するというサービス。一般的な品質検証サービスがカバーする製造工程やテスト工程のみならず、上流工程から運用までを検証する網羅的なサービスメニューで、システム品質の維持・向上を支援するとしている。
具体的には、(1)品質マネジメントに関わるフレームワーク作りと適用を支援する「品質マネジメント支援サービス」、(2)第三者の立場で成果物とプロセスを検証する「第三者検証サービス」、(3)CMMI(米カーネギーメロン大学で開発されたプロセス改善のためのモデル)導入から運用、評定までを行う「CMMI適用支援サービス」、(4)稼働中のシステムの状態を分析して運用状況を可視化し、改善提案につなげる「ICT健康診断サービス」、(5)プロジェクト要員に対して品質マインドの醸成や管理ノウハウの習得、品質記録の書き方などを教育する「品質教育サービス」――を提供する。
富士通は同日、同社のSI事業に関する勉強会を開催。2012年以降に、顧客企業の既存IT資産のうち使っていないアプリケーションやデータベースなどを統廃合して“スリム化”を図る「モダナイゼーション」、顧客企業に必要なシステムを見極めて開発する「成長開発」、開発したシステムが顧客企業のビジネスに貢献できているか継続的にチェックする「ICT投資評価」の3軸でSIサービスを提供していくという。今回発表したQuality-shapingは、ICT投資評価の一環として提供するとしている。
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