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富士通グループ、全社員17万人のコミュニケーション基盤をクラウドで刷新
メールやスケジュール管理、Web会議などのツールをプライベートクラウド上で統一することで、全社的なノウハウの共有やコミュニケーションの活性化、出張費用の抑制などを見込む。
富士通は1月19日、国内外のグループ企業約500社・17万人のコミュニケーション基盤をプライベートクラウド上で統一すると発表した。
従来はグループ企業ごとに導入してきたメール、ファイル共有、スケジュール管理、在席管理、Web会議などのツールを全社で統一するという。これにより、グループ企業をまたいだコミュニケーションの活性化や情報・ノウハウの共有、年間システム運用費の30%削減などを見込む。また、音声ビデオ会議を活用して余分な出張を抑えることで、年間出張費用を20%削減するとしている。
これに合わせ、社内SNSやスマートデバイスの導入も進める。さらに、認証基盤をグループ全体で統一することで、情報セキュリティを一元管理できるようにするという。
新システムは、富士通、マイクロソフト、シスコシステムズの製品・サービスを組み合わせて構築される。富士通では既に一部システム導入を始めており、今年4月からは国内グループ各社への展開を進める。2013年度までに、海外を含むグループ全体でシステム統一を目指すとしている。
併せて同社は、グローバルに展開している国内企業に対し、今回の実践ノウハウを基にコミュニケーションシステムの検討から構築、運用までを提供するサービスを開始したと発表した。価格は個別見積もり。
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