ブラジル系スタートアップがアツい? Instagramの創業者はブラジル人ですよ:オルタナティブ・ブロガーの視点
Instagram創業者 Mike Krieger氏は、ブラジルで一躍スター扱いだという。
(このコンテンツはオルタナティブ・ブログ「そろそろブラジルが本気を出すようです」からの転載です。エントリーはこちら。)
FacebookによるInstagramの買収劇。日本でも早朝から話題になっていたようですが、ここブラジルでも非常に大きな話題になっています。なぜか? それは、Instagramの2人の創業者のうちの1人が、何を隠そう「ブラジル人」だからなのです。
ブラジル人創業者のプロフィール
Mike Krieger、24歳、ブラジル人。名前はアメリカ人のようであるものの、サンパウロ産まれのサンパウロ育ち。6歳からコードで「遊び」始めて、18歳のときに勉強のためにアメリカに渡る道を選ぶ。カリフォルニアでスタンフォード大学に通い、昨年2011年にサンフランシスコに引っ越し、今もサンフランシスコ在住。スタンフォード時代にもう1人の創業者であるKevin Systromと知り合い、Instagramを立ち上げるに至ったそうです。
これまでInstagramの株式の10%を所有していたそうで、Facebookの買収金額10億US$の10%=1億US$(≒80億円)を手にすると報道されています。
ブラジルでの報道状況
ブラジル現地の報道を見ていると、「FacebookがInstagramを10億US$で買収した!」というFacebook主語の記事もさることながら、「ブラジル人がfacebookにInstagramを売却することで1億US$を入手した!」「Instagramに続くブラジル人起業家は誰だ?」といった記事が、数多く出回っているのが印象的です。
いわゆる「ミリオネア」として、一躍スター扱いの雰囲気ですね。
以前「世界で最も起業家が多い国」という調査結果が出たように、ブラジルは起業家が多い国。そして(これはやや蛇足になりますが)「宝くじ」が大人気な国でもあります。
そんなお国柄を考えると、今回の件によって「よし!俺も一発当ててやろう!」と思っているブラジル人は多いのではないかと、容易に想像できます。
今回のInstagramのように、ブラジル人が外国人と組んで国外で起業、という事も多いにあり得ますし、ブラジル国内にとどまらず、ブラジル人を含むスタートアップ企業に注目しておくと、面白いかもしれません。
ブラジル市場におけるInstagram
ブラジル市場におけるInstagramの状況は、とても人気がある様子です。画像や動画といったビジュアルが好きな風土もあるためかもしれません。
例えば、Appleのランキングを見てみると、無料アプリランキングで現在第6位。ちなみに日本のランキングでは第37位でした。国内での相対評価なので、一概に比較はできないものの、注目度が高いことが伺えます。
終わりに
もしかしたら「え? ブラジル人もそんな事できたの?」と意外に思われた方もいらっしゃるかもしれません。逆に「あ、そう。ふ〜ん……」で終わってしまった方もいらっしゃるかもしれません。
ただ、ブラジルに関わっている僕としては、「世界を席巻しているサービスにブラジル人が関わっている」ということを、こういう機会だからこそ声を大にして発信させて頂きたいなと思うのです。
仮に日本人の会社がFacebookに800億円で買収されたら、それは日本でもかなり大きなニュースになりますよね、きっと。それに相当することをブラジル人がやってのけたということをどこか誇らしく思います。とはいえ僕も1人の日本人。我々も負けずに頑張りたいものですね。
では。Até mais!
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