生徒5000人にタブレットを配布 茨城・愛知の通信制高校、クアルコムが支援
茨城県と愛知県で通信制高校を展開するルネサンス・アカデミーは、2013年度末までに全生徒約5000人にタブレット端末を配布し、学習で活用する。
茨城県と愛知県で通信制高校を展開するルネサンス・アカデミーは5月16日、2013年度末までに全生徒約5000人にタブレット端末を配布し、学習で活用すると発表した。クアルコムジャパンが導入を支援するという。
タブレット端末を配布するのは、ルネサンス高校(茨城県大子町)とルネサンス豊田高校(愛知県豊田市)。両校では2011年からスマートフォンを使った単位取得プログラム「スマートフォン×デジタル教科書プロジェクト」を展開しており、2013年度から新たにタブレット端末の活用をスタート。生徒がタブレット上で授業の動画を見たり、学力試験を受けて単位を取得できるようにする。
国語、数学、英語など各教科の学習用Webサイトを用意するほか、ルネサンス・アカデミーが日本語Webサイトの運営に関わる米紙「ナショナルジオグラフィック」の電子書籍も配信する。生徒はタブレット上でナショナルジオグラフィックの英語テキストを閲覧し、分からない単語を調べながら学習できるという。
左から、クアルコムジャパンのクリフォード・フィッキ社長、ルネサンス高校校長 兼 ルネサンス・アカデミー社長の桃井隆良氏、米Qualcommのクリスティン・アトキンス Wireless Reachイニシアチブ統括責任者
端末は、学校がiPadとAndroidタブレットを用意するほか、クアルコムジャパンが200〜300台程度のAndroidタブレットを寄贈する。それぞれ3G通信に対応し、クアルコムジャパンの寄贈分については学校側が通信費用を負担する(学校が用意した端末は生徒負担)。
両校は2005年の開校以来、PCやフィーチャーフォン(従来型携帯電話)を活用した通信教育を展開してきた。ルネサンス・アカデミーの桃井隆良社長は「タブレット端末は電子書籍が読みやすいため、eラーニングに向いている。授業の動画も見やすくなるので、生徒の学習効率アップが期待できる」と話している。
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