米国で進むビッグデータの相互運用性の標準化とセキュリティ:ビッグデータ利活用と問題解決のいま(3/3 ページ)
2014年5月にホワイトハウスがビッグデータ報告書を公表して早一年が経ち、米国ではビッグデータに関わるイノベーションと同時に標準化の活動も急ピッチで進んでいる。今回は最前線の動向をお伝えしよう。
日本でも本格化してきたビッグデータの標準化活動
グローバルレベルではビッグデータに関わる標準化活動について、国際標準化機構(ISO)と国際電気標準会議(IEC)の第一合同技術委員会(JTC 1)にビッグデータスタディグループ(BD-SG)が設置され、2014年3月に米国・サンディエゴ市で第1回会議、5月にオランダのアムステルダム市で第2回会議、6月に中国・北京市で第3回会議が開催された。
その後、同年11月のJTC 1アブダビ総会で、正式な作業グループとして「ISO/IEC JTC 1/WG 9(Big Data)」の設置が決議され、日本でも一般社団法人情報処理学会の情報規格調査会が、国際標準化活動を担う「ビッグデータ小委員会」の設置を発表している(関連PDF参照)。日本からどのような提案が出てくるのか、今後の動向が注目される。
次回は、消費者保護の視点から米FTCのビッグデータ関連標準化活動を取り上げる。
著者者紹介:笹原英司(NPO法人ヘルスケアクラウド研究会・理事)
宮崎県出身、千葉大学大学院医学薬学府博士課程修了(医薬学博士)。デジタルマーケティング全般(B2B/B2C)および健康医療/介護福祉/ライフサイエンス業界のガバナンス/リスク/コンプライアンス関連調査研究/コンサルティング実績を有し、クラウドセキュリティアライアンス、在日米国商工会議所などでビッグデータのセキュリティに関する啓発活動を行っている。
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日本クラウドセキュリティアライアンス ビッグデータユーザーワーキンググループ:
http://www.cloudsecurityalliance.jp/bigdata_wg.html
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