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光ファイバーがダメならこの手で 島根の村が選んだ“山に強い”防災ネットワーク
光ファイバー網の設置が難しい山岳地帯にも防災ネットワークを――。島根県知夫村が、防災カメラの無線伝送網として、超小型マイクロ波通信システムを採用した。
光ファイバー網の設置が難しい山岳部にも防災ネットワークを――。島根県知夫村が、防災カメラの無線伝送網として、超小型マイクロ波通信システムを採用した。
島根県知夫村は、島根県隠岐諸島の最南端、知夫里島にある総人口は約600人の村。住民の防災対策を目的に光ファイバー網の整備を進めているが、光ファイバーの敷設が難しい山岳部の対策が課題となっていた。
今回、導入を決めた超小型マイクロ波通信システムは防水・防塵性能に優れ、天候に左右されることなく、高精細な防災カメラの画像データを送信することが可能。伝送された画像データはWebサーバを通してインターネット配信され、村の状況をリアルタイムに把握できるようになった。
島根県知夫村が採用したのはNEC製の「iPASOLINK SX」。導入の決め手は防水・防塵性能に加え、ライセンスの申請や取得にかかわる作業とコストがかからない60GHz帯を採用している点だったという。
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