Windows 10のエディションにみるデバイス事情:Enterprise IT Kaleidoscope(3/3 ページ)
ついにWindows 10のエディションも発表され、夏のリリースに向けて着々と準備が進んでいる。今回はWindows 10の各エディションと今後のコンピューティング環境を紐解いてみたい。
Windows 10 Mobileの注目機能
Windows 10 Mobileの機能として注目されるのが「Continuum for Phones」という機能だ。PC向けのWindows 10では2 in 1型のノートPCをタブレットモードやデスクトップモードで利用する機能としてContinuum機能が紹介されている。
Continuum機能をWindows 10 Mobileデバイスで利用すれば、スマートフォンに液晶モニター、キーボード、マウスなどを接続することで、デスクトップと同じような高解像度の大画面でアプリが利用できるようになる。
米国ではWindows 10 Mobileのスマートフォンに、液晶モニターやBluetoothキーボード/マウスなどを接続して、フルスクリーンでExcelを利用するデモンストレーションが披露された。
前述したように、Windows 10 Mobileではデスクトップ UIが用意されていない。既存のデスクトップアプリケーションは動作しないが、UWPAアプリをデスクトップPCと同じような使い勝手で利用できるようになる。ただし、この機能はスマートフォンが外部モニターと接続可能でないと利用できず、専用型やネットワーク接続型のドッキングアダプターなどが必要になるだろう。
Windows 10には、これら以外にIoTデバイス向けとなる「Windows 10 IoT Core」というエディションがある。
次回はWindows 10以降に大きく変わるアップデート方法について解説する。
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