Facebookの技術で“思考の直接共有”を可能にする──ザッカーバーグCEO
Facebookのマーク・ザッカーバーグCEOが恒例の「Q&A with Mark」をオンラインで開催し、スティーブン・ホーキング博士や俳優のアーノルド・シュワルツェネッガー氏の質問に答えた。
米Facebookのマーク・ザッカーバーグCEOは6月30日(現地時間)、昨年11月から不定期に開催している「Q&A with Mark」をオンライン上で開催し、一般ユーザーからの十数件の質問に直接回答した。
この中で、「Facebookの未来はどうなるんですか?」という質問に答えてザッカーバーグ氏は、「いつの日か、私達はお互いの考えを技術を使って直接やりとりできるようになると信じています。あなたが望めば、自分が思いついたアイデアを、すぐに友達と共有できるようになるのです。これは究極のコミュニケーション技術でしょう」と語った。
その前に同氏は、コミュニケーション手段は、テキストから画像、そして動画、その先のVR(仮想現実)のような没入型体験へと推移すると説明し、「未来では、常に装着していられるAR(拡張現実)などのデバイスによってコミュニケーションは改善される」と語った。
同社は2013年、AI(人工知能)やARを研究するためのラボを立ち上げている。
同氏は以前、写真アルバムアプリ「Moments」のリリースの際の投稿で、AIによる画像認識技術は例えば目が見えない人のための読み上げシステムや自閉症の人のための感情認識システムに生かせると語った。
今回のQ&Aでは、一般ユーザーに混じって俳優のアーノルド・シュワルツェネッガー氏(「健康のために運動していますか?」)、理論物理学者のスティーブン・ホーキング博士(「あなたが最も究明したい科学的なテーマは何ですか?」)、ハフィントン・ポスト主催のアリアナ・ハフィントン氏(「オンラインジャーナリズムは今後どうなると思いますか?)、ジャーナリストなども質問し、それぞれにザッカーバーグ氏が答えた。
すべてのQ&Aはこちらで読むことができる。
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