オラクル、システム管理者向けクラウドサービス「Oracle Management Cloud」:Oracle OpenWorld 2015 Report
Oracle OpenWorld 2015にて発表。システム管理や監視のソリューションを統合したクラウドサービス「Oracle Management Cloud」がラインアップに加わる。
米Oracleが10月27日(現地時間)、カリフォルニア州サンフランシスコで開催中の年次カンファレンス「Oracle OpenWorld 2015」で、システム管理者のためのクラウドサービス「Oracle Management Cloud」を発表した。
Oracle Management Cloudは、ユーザーからアプリケーションのインフラに至るまで、オンプレ/クラウドを横断してし企業システムの稼働状況を見える化できるさーサービス。オラクルのPaaS「Oracle Cloud Platform」の一機能として提供する。
特に、オンプレミスとクラウド(Oracle Cloud)、さらにAWSなどの他社サービスも含めて混在した環境に対応することをポイントに据える。これまで、アプリケーションの稼働状況とインフラの稼働状況が個別に管理され、可視化しにくく運用や管理の非効率につながっていた課題の解決に寄与する。
環境をまたいでアプリケーションのパフォーマンスを把握する「Oracle Application Performance Monitoring(APM)Cloud Service」、各種アプリケーションやインフラからのあらゆるログを収集し、整理、解析することで今後の課題解決や業務に対する洞察を提供する「Oracle Log Analytics Cloud Service」、システムやデータの包括的な解析に基づき、IT投資に関する決断を補佐する情報を提供する「Oracle IT Analytics Cloud Service」からなる。
システム部門が悩むトラブル解決をはじめ、経営層が望むビジネスの意思決定に必要な、複雑な手動のアプリケーション監視プロセス、さまざまなツールセット、大規模なIT担当部門への依存が不要になる。また、IT部門としても先を見越した管理や、迅速なトラブルシューティングを可能にするとともに、経営層などへITを駆使したビジネスの意思決定を支援する情報提供を行えるようにもなるという。
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