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Facebook、モバイルアプリ開発バックエンドのParseを1年後に閉鎖へ
Facebookが、2013年に買収したモバイルBaaSのParseのサービスを2017年1月28日に終了すると発表した。移行ツールを公開し、Parse ServerをGitHubでオープンソースで公開した。
米Facebookは1月28日(現地時間)、2013年に買収したモバイルアプリ開発バックエンド(モバイルBaaS)のParseを2017年1月28日に閉鎖すると発表した。
FacebookはParseの買収当時、買収完了後もサービス提供をそれまでと同様に継続するとしていた。
Parseの共同創業者のケビン・ラッカーCTO(最高技術責任者)は公式ブログで、「多くの素晴らしいモバイルアプリの構築をサポートしてこられたことを誇りに思うが、われわれのリソースを別の目的に注力しなければならなくなった」と語った。
同社はデータベースの移行ツールを公開した。移行先のデータベースでもParse APIは稼働するので、ダウンタイムはないという。また、Parse ServerをGitHubでオープンソース化した。詳細な移行方法はこちらを参照されたい。
Facebookは昨年12月、Parse SDKをApple TVおよびApple Watchに対応させている。
Facebookの広報担当社は米New York Timesに対し、「われわれは分析や収益化などのインパクトの強い製品およびサービスにより多くのリソースを集中したい。そのために、Parseを終了するという困難な決定を下した」という声明を送った。
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