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Dropbox、ユーザーデータの約90%をAWSから自社インフラに移行完了
500ペタバイト以上のユーザーデータを預かるクラウドサービスDropboxが、データの9割以上をAmazon S3から自社製インフラに、約2年かけて移行したと発表した。
米Dropboxは3月14日(現地時間)、これまで米Amazon.comのクラウドサービスAWSのストレージ「S3」に保存していたユーザーデータの9割以上を自社製インフラに移行したと発表した。
ユーザーや顧客からの需要が高まる中、自社のストレージシステムの構築を決断し、2013年夏ごろにこれを実行する「Magic Pocket」(魔法のポケット)プロジェクトを立ち上げた。
Dropboxへの加入者数は2008年の立ち上げから累計で5億人以上になり、データ量は500ペタバイトに上るという。
同社は自社インフラにデータを保存することのメリットとして、スタックを完全にカスタマイズできるようになってパフォーマンスを強化できることと、ハードウェアとソフトウェアの両方をカスタマイズできるようになればコストも削減できることを挙げた。
Dropboxは自社ストレージシステムをゼロから構築した。信頼性と安全性を重視してデータは暗号化し、年次データ持続性は99.9999999999%以上を、稼働率は99.99%以上を提供するよう設計したと説明する。
なお、AWSから完全に離れるわけではなく、特に米国外では今後もAWSを利用していくとしている。
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