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高い技術力と「脱縦割り」で世界へ NEC・新野社長が語る成長回帰のシナリオトップインタビュー(4/4 ページ)

遠藤前社長からバトンを託され、4月にNECの社長に就任した新野隆氏にインタビュー。目まぐるしく変わるITトレンドの中で、今後どのように動いていくのか。IoTプラットフォームやセーフティビジネスなど、さまざまなキーワードが見えてきた。

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――グローバルに展開していくにあたって、乗り越えるべき障害はどこにあるのでしょう。

新野社長: 今のわれわれが持っているリソースだと、グローバルにサービスを展開するデリバリー力が圧倒的に足りません。中国や台湾、シンガポール、オーストラリアなど、アジア圏で自力でやれる場所は手を広げていますが、ヨーロッパや北米、南米などはプロダクトのチャネルはあっても、いわゆるSIサービスのデリバリー力がない。ここを早く解決するためには、M&Aやパートナリングで補完するしかないと思います。

 とはいえ、手を広げすぎると力が分散してしまうのが難しいところです。まさに今年、どの地区で何をやるのかを決めようとしています。多分、全世界で同じことはできません。それぞれの地域で関心が高いことは少しずつ違いますし、われわれが持っているアセットも異なる。その中でどこで何をという優先順位を早く決めて、そこを強くすることを考えるべきでしょう。

 人口が1億や2億いる地域であれば、うまくやれるはず。日本の中で2兆円規模でやっているわけだから、それに近いことをやれないわけはないんです。広く薄くではなく、ある地域でポジションを取り、それを横展開するほうがビジネスはスケールしやすいのかもしれません。

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