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IIJの頭脳、セキュリティオペレーションセンターに“侵入”してきた“セキュリティ会社”のIIJ(2/2 ページ)

インターネット接続事業者の老舗であるIIJが、本社内のセキュリティオペレーションセンターを開設した。3月8日から運用を開始するこのSOC、関係者以外立ち入り禁止で、かつ土足厳禁という部屋なのだが、開所前にその中をのぞいてきた。

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部外者立ち入り禁止な上に「土足厳禁」!? 最先端のSOCに潜入

 新たに作られたIIJセキュリティオペレーションセンターは、最大約40人が監視業務を行える、最先端のフロアだ。入室には生体認証を含む複数のロックを通る必要がある。メインとなるビッグデータ解析ルームでは、座れば集中でき、立てばコミュケーションが容易にできるような配置にしており、コミュニケーションのやりやすさを重視した。フロアには12面の大型ディスプレイが設置されており、通信のトラフィック傾向や攻撃の動向が映し出されている。「ここで表示される“示唆”をアナリストが読み取り、分析がスタートする」(斎藤氏)

IIJセキュリティオペレーションセンター
IIJセキュリティオペレーションセンター内部の様子。色調はIIJのブランドカラーでもある「青」で統一されている

 さらに奥には「セキュリティラボ」が設置されている。ここはさらに厳重な入退室管理が行われており、電子錠がついた金庫が並ぶ。実はこの金庫は、セキュリティインシデントにおいてハードディスクや電子機器に残る情報を収集、解析し「証拠」として保全する、デジタルフォレンジックを行うための部屋だ。

セキュリティラボ
セキュリティラボはさらに厳重な入退室管理が行われる。左側には電子錠が付いた金庫群が見える

 取材時はまだ本格稼働していなかったものの、既にIIJアナリストからは好評だという。アナリストの提案により、この部屋はハイセキュリティな上に、よりきれいに使うために「土足厳禁」になったというエピソードもあるそうだ。

 IIJセキュリティオペレーションセンターは一般には公開されていないが、今後はインターン活動や会社案内でも活用される可能性があるという。ネットワークの安全を守る「頭脳」として、クラウドの向こうにあるのもやはり「人の力」であることを再認識させる施設だ。

IIJの情報分析基盤が処理するログの量
IIJの情報分析基盤が処理するログの量。これを元に、アナリストたちは今も「インテリジェンス」を作り出している
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