ニュース
Uber、COO(最高執行責任者)探しを開始
トラブル続きで「指導者として助けが必要だと認める」としていたUberのトラヴィス・カラニックCEOが、同社としては初めてのCOO(最高執行責任者)を探し始めた。
何かとトラブル続きの米Uberのトラヴィス・カラニックCEO(40)は3月7日(現地時間)、COO(最高執行責任者)候補を探し始めたと公式ブログで発表した。
「私は今朝、Uberチームに対し、私と共にUberの新たな章を書いてくれるCOOを探し始めたと告げた」とカラニック氏は書いている。
創業者でCEOのカラニック氏は、強引ともみられるアグレッシブな行動力で知られるが、2月からセクハラ問題、特許訴訟、ドライバーとの口論動画のリーク、「Greyball」と呼ばれるプログラムに関する暴露などが続いており、「初めて自分は指導者として助けが必要だと認める」と語っていた。
米Snapのようにメンター的な会長職を置く可能性もあったが、米Facebookのシェリル・サンドバーグ氏のような、CEOのアドバイザー的な立場のCOOの採用を選んだ。
関連記事
- Uber、特別プログラム「Greyball」で世界の役人を欺いている?
Uberがサービスを取り締まろうとする地域で、当局関係者によるおとり調査などを回避する目的で特別プログラムを使っているとNew York Timesが報じた。 - UberのカラニックCEO、ドライバーと口論する動画リークでコミュニティーに謝罪
セクハラ問題やWaymoによる特許訴訟など、問題が続くUber。今度はドライバーとトラヴィス・カラニックCEOとの車中での口論動画が公開された。カラニック氏は公式ブログでドライバーとコミュニティー全体に謝罪した。 - Alphabetの自動運転企業Waymo、競合するUberとその傘下のOttoを特許侵害で提訴
Google自動運転プロジェクトのスピンオフ企業Waymoが、元従業員らが立ち上げ、Uberに買収された自動運転トラック企業OttoとUberを、営業秘密保護法違反および特許侵害で提訴した。OttoのCEOはWaymo退社直前に大量の機密情報を会社からダウンロードしていた。 - Uberでのセクハラ放置問題、元エンジニアがブログで暴露
UberのSREチームで仕事のスキルでは高評価を受けていた女性エンジニアが、上司のセクハラを放置し、女性差別の訴えを聞き入れない人事部に嫌気がさして退社した後、その経験をブログで紹介した。 - ソニー・エンタテインメントCEO、退任してSnap(旧Snapchat)の会長に就任へ
ソニーの映画・音楽事業のトップを務めるマイケル・リントン氏が同社を退社し、若者に人気のソーシャルサービス「Snapchat」とサングラス型カメラ「Spectacles」を手掛けるSnapの会長に就任する。
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.