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米Yahoo!のマリッサ・メイヤーCEO退任へ 退職金は約26億円
2012年から米Yahoo!のCEOを務めてきたマリッサ・メイヤー氏が、米Verizonによる主幹事業買収が完了した段階でCEOを退任する。退職金は約2300万ドル。後任は米IACのCFO、トマス・マキナニー氏。
米Yahoo!のマリッサ・メイヤーCEO(41)は、米Verizonによる主幹事業買収完了段階にCEOを退任する。同社が3月13日付で米証券取引委員会(SEC)に提出した文書で明らかにした。
メイヤー氏と共に毎期の業績発表後のテレビ会見を受け持っていたケン・ゴールドマンCFO(67)も退任する。
Yahoo!は1月、主要事業を米Verizonに売却し、企業名を「Altaba」に変更すると発表した。その段階では、メイヤー氏はYahoo!の取締役を退任するとのみ発表されていた。
Altabaでメイヤー氏の後任となるのは、米ネットコングロマリットIACの前CFO(最高財務責任者)、トマス・マキナニー氏(52)。
メイヤー氏の退職金は現金と株式を合わせて約2300万ドル(約26億円)。同氏は1日、大規模なユーザー情報流出の引責で2016年度のボーナスを辞退している。Verizonは2月、この問題を理由に買収金額を3億5000万ドル減額すると発表した。
メイヤー氏は2012年、米Googleで地域情報と地図担当の副社長から経営が悪化していたYahoo!のCEOに転身した。米Tumblrの買収やGoogleとの広告提携などで改善努力を続けてきた。CEO退任後もYahoo!に留まるかどうかは不明だ。
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