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Waymoと米レンタカー大手Avis Budget Groupが自動運転車レンタルで提携
GoogleからスピンオフしたWaymoがフェニックスで開始した自動運転車レンタルプログラムで、米レンタカー大手のAvis Budget Groupが車両のメンテナンスとクリーニングでサポートする複数年契約を締結した。
米レンタカー大手のAvis Budget Groupは6月26日(現地時間)、米GoogleからスピンオフしたAlphabet傘下の自動運転車企業Waymoと複数年契約を結んだと発表した。
Waymoが4月に発表した自動運転車の無料貸出プログラム「Early Riders」を、Avis Budget Group傘下のAvis Car RentalおよびBudget Car Rentalがサポートする。
Waymoがアリゾナ州フェニックスで立ち上げたこのプログラムの車両のメンテナンスや洗車などをAvisが請け負う。Waymoはこのプログラムのために少なくとも600台の「2017 Chrysler Pacifica Hybrid」ベースの自動運転車を用意する。プログラム参加者は無料で自動運転車を使える上、洗車などの手間から開放されるわけだ。
ニュージャージー州パーシッパニーに拠点を置くAvis Budget Groupは、約180カ国で1万1000以上の店舗を運営している。Waymoのジョン・クラフシックCEOは発表文で「プログラム参加者がいつでも快適に車を使えるようにするために、車両のメンテナンスとクリーニングが必要だ。(中略)世界中に多数の店舗を持つAvis Budget Groupは、われわれの技術をより多くの地域のより多くの人々に届ける助けになるだろう」と語った。
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