レノボ・ジャパンと日本マイクロソフト、Windows 10向けセキュリティ強化策を提供
レノボ・ジャパンと日本マイクロソフトが、Windows 10デバイス向けにセキュアなクライアント環境を構築するソリューションを共同で展開する。
レノボ・ジャパンと日本マイクロソフトは8月23日、クラウドソリューションプロバイダーの契約を締結し、法人向けに「Windows 10 Enterprise E3/E5」を主体としたセキュリティソリューションを2017年9月から提供すると発表した。利用価格は1サブスクリプションあたり月額760円から。
デバイスを最新の状態に保つエンドポイントの保護の運用から、脅威を発見するための侵入検知と対策、そして、情報漏えいを防ぐ多層的なセキュリティを実現するサービスを両社で展開していくという。
Windows 10 Enterprise E3向けには、ロックダウン機能やハードウェアとIDの保護といったエンドポイントの保護や情報漏えいを防ぐセキュリティ機能を提供する。Windows 10 Enterprise E5には、侵入検知を行い、発覚後の事後対策を速やかに行う「Windows Defender ATP(Advanced Threat Protection)」を提供。これらのソリューションを、ユーザー単位の月額モデルとして利用できる。
これにより、レノボの「ThinkPad」をはじめとしたノートPCの主要モデルに加え、「Windows 10 Pro」搭載の「ThinkCentre」や、タブレット製品に対するセキュリティ強化策として、Windows 10 Enterpriseを選択できるようになるという。
また両社は、Windows 10にセキュリティをはじめとする機能アップデートを継続的に提供する「Windows as a Service(WaaS)」の法人向け導入支援も行う。互換性を事前検証サービスや、運用ノウハウなどを提供し、最新のクライアント環境の整備を支援する。
このほか、レノボでは、クラウドサービスを含めたMicrosoftのソリューション提供を開始するにあたり、サポート窓口を一元化し、同社製品だけでなく、Windows 10 Enterpriseのサポートも提供する。
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