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ソフトバンクが狙うT-Mobile、純利益50%増の好決算
米携帯キャリア3位のT-Mobile USが増収増益の好決算を発表した。ソフトバンク傘下のSprintとの経営統合のうわさが高まる中、ジョン・レジャーCEOは会見を開かず、YouTube動画で「うわさに惑わされず業績だけを見てほしい」と語った。
米携帯キャリア3位のT-Mobile USが10月23日(現地時間)に発表した第3四半期(7〜9月期)の決算は、売上高が前年同期比8%増の100億1900万ドル、純利益は50%増の5億5000万ドル(1株当たり63セント)と好調だった。
T-Mobileについては、ソフトバンクグループが傘下の米Sprintとの経営統合を目指していると報じられている。同社は今回、恒例の業績発表後の会見は行わず、ジョン・レジャーCEOによる動画による業績解説を公開した。
この動画の冒頭でレジャー氏は「いつも業績発表で会見を開くのが好きなんだが、うわさや憶測が飛び交う昨今、みなさんに業績に集中してもらうために会見の代わりにビデオブログを公開することにした」と語った。
9月に提供開始した「Netflix on Us」などが奏功した。これは、一定の条件を満たす顧客に対し、米Netflixの動画サービスを無料で提供するというもの。
顧客は同四半期に130万人増加し、7070万人になった。18四半期連続で1万人以上の増加が続いている。
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