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IoTを使って「ながら運転」を防ぐスマホケース登場、そのメカニズムとは?(2/2 ページ)
車内にいる間はスマートフォンを使えなくする――IoTでそんな制御を行うスマホケースを使って、交通事故を減らそうとする実証実験が行われる。その仕組みは意外とシンプルなものだった。
スマートフォンでIoTアプリを開発できる「Palette IoT」
Momoは同日、IoT開発プラットフォーム「Palette IoT」も発表した。ながら運転防止ソリューションもこのPalette IoTを活用して開発されたものだ。スマートフォン向けアプリを使い、コーディングレスで開発できる点が特徴という。
Palette IoTは、温度・湿度、加速度、赤外線人感、照度などの8種類のセンサー、センサーデータを送る送信側基板、スマートフォンに取り付け、センサーデータを受信する基板を入れるリングホルダー、そして開発用アプリで構成される。スマートフォンをデータ収集の“エッジ”として活用することで、クラウドサービスなどを使う必要がなくなる。「コストを下げつつ、利用者にとっての分かりやすさを追求した」と大津氏は言う。
アプリケーションは、事前に用意してあるアイコンを使い、ドラッグ&ドロップで開発できるようにした。セキュリティの観点から、コーディングはできないようにしている。
Palette IoTは2018年2月に発売予定で、価格はオープン。大津氏は、IoTにおけるフロントエンド開発の障壁を下げることで、より多くの人がIoTを使えるようになってほしいと語る。
「以前は、Webで情報発信するにもHTMLを理解し、Webサイトを構築する必要があった。しかし、今はブログサービスがあるので、コードが分からなくても情報発信が行えるようになった。このような変化をIoT分野でも起こしていきたい」
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