Apple決算は過去最高、iPhone出荷台数は1%減だが売上高は13%増
Appleの10〜12月期決算は、2桁台の増収増益。iPhoneの販売台数は1%減だったが、売上高は1000ドル以上の「iPhone X」が貢献し、13%増だった。
米Appleが2月1日(現地時間)に発表した第1四半期(10〜12月)決算は、売上高は前年同期比13%増の882億9300万ドル、純利益は12%増の200億6500万ドル(1株当たり3.89ドル)の、過去最高の増収増益だった。売上高、1株当たり純利益ともにアナリスト予測(売上高は870億ドル、1株当たり純利益は3.83ドル)を上回った。
米Microsoftや米Googleの決算に影響した税改正に関しては、ルカ・マエストリCFO(最高財務責任者)が約38億ドルを引き当てると予告した。
iPhoneの販売台数は前年同期より1%減の7731万6000台で、アナリスト予測の8000万台に届かなかったが、昨年11月発売の「iPhone X」が貢献し、売上高は13%増の615億7600万ドルだった。
ティム・クックCEOは発表文で「iPhone Xは予想を上回り、11月の発売以来、毎週最も売れているiPhoneであり続けている」と語った。同氏はまた、1月に“端末のインストールベース”が2年前から30%増の130億台に達したとも語った。
iPadの販売台数は1%増の1317万台、売上高は6%増の58億6200万ドルだった。Macの販売台数は5%減の511万2000台で売上高は5%減の68億9500万ドル。
iTunes StoreやApple Music、Apple Pay、Apple Careなどのサービスの売り上げは18%増の84億7100万ドル。過去最高だった前期には届かなかった。
Apple Watch、iPod、Apple TV、Beats Electronicsなどのその他のハードウェア製品の売り上げは36%増の54億8900万ドルだった。
ティム・クックCEOは電話会見で、Apple WatchのSeries 3の売り上げは、Series 2の倍だったと語った(具体的な台数は公表していない)。
iPhoneのバッテリー交換の影響について質問されたクックCEOは、このプログラムは顧客のためにやるべきだと考えて実施しているものであり、iPhoneの買い替え率に影響するかどうかは知らないと答えた。
2018年第1四半期の予測については、売上高は600億〜620億ドル、粗利益率は38〜38.5%としている。
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