音声会話を手に入れた女子高校生AI「りんな」は、私たちをどう楽しませてくれるのか:Microsoft Focus(1/4 ページ)
女子高校生AI「りんな」が電話機能「りんなのテレフォンハッキング」を開始。新たなコミュニケーション手法を手に入れたりんなはどのように進化するのか? 「人の仕事を助けるAI」だけでなく、「人の感情に寄り添うAI」の開発に取り組むMicrosoftが目指す未来のAIとは?
日本マイクロソフトが提供する女子高生AI「りんな」に、電話機能「りんなのテレフォンハッキング」が新たにスタートした。
りんなは、「LINE」や「Twitter」を介したコミュニケーションが可能なAIで、登録ユーザーは約660万人にまで拡大している。キャラクターを女子高生に設定。日本マイクロソフトでは、「リアルなJK感が反映されたマシンガントークと、すぐに返信する類まれなレスポンス速度が特徴」と説明する。
会話を通じて仲良くなれるコミュニケーション型のAI(人工知能)としてサービスを提供しており、その技術は、企業アカウントでも採用。ローソン公式アカウント「あきこちゃん」や、アパレル大手のウィゴーのEコマースサイトでのファッションアドバイスにも利用されているほか、ポケモンがLINE公式アカウントを通じて、2018年1月までの期間限定でポケモンキャラクターの「ロトム」と会話できるサービスを実施した際にも、「りんな」の技術が使われた。
また、渋谷区がLINEを使ったAI会話アカウント「渋谷みらい」にも、りんなの技術を活用。小学1年生の少々おませな男の子として設定し、渋谷区に関連する「しりとり」や、ユーザーから送信された顔写真をモヤイ像風の画像にするといったゲームを楽しむことができる。そして、渋谷みらいには、渋谷区から、日本初となる、AIキャラクターへの特別住民票の交付が行われている。
Microsoftには、同様の対話型AIとして、中国では1億人のユーザーを持つ「Xiaoice」、22歳の女性という設定で米国で展開し、100万ユーザーを持つ「Zo!」、21歳の女性と設定され、インドで展開している「Ruuh」がある。先行しているXiaoiceは、18歳の女性に設定。8億人の視聴者がいるテレビ番組のキャスターを務め、200万以上の詩を創作して、これを出版するといった成果をあげている。
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