Microsoft、Intelの修正版対策パッチをWindows 10向けにリリース
今回のWindows 10の更新プログラムには、IntelがSkylake向けにリリースしたマイクロコードアップデートが含まれる。
「Spectre」と呼ばれるCPUの脆弱性に関連し、Intelがマイクロコードアップデートの修正版をリリースしたことを受け、米Microsoftは3月1日、Windows 10向けの更新プログラムをMicrosoft Updateカタログ経由で公開した。
Microsoftによると、今回の更新プログラムは、Windows 10バージョン1709(Fall Creators Update)と、Windows Serverバージョン1709(Server Core)が対象。ユーザーは、Microsoft Updateカタログから手動でインストールする必要がある。
この更新プログラムには、IntelがSkylake H/S(第6世代Intel Coreプロセッサ)とSkylake U/YおよびSkylake U23e(第6世代Intel Core mプロセッサ)向けにリリースしたマイクロコードアップデートが含まれる。
Microsoftは今後も、Intelから提供される追加的なマイクロコードアップデートを配信していくとしている。
Spectreの脆弱性を巡っては、Intelが当初リリースしていた対策パッチに不具合が発覚したことを受け、Microsoftは1月26日のWindows向け臨時アップデートで、緩和策を無効にする措置を講じていた。
Intelは不具合を修正したマイクロコードアップデートをOEM向けに提供し始めており、OEM各社からもファームウェアアップデートとしてユーザー向けに配信される見通し。
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