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Microsoft、障害者向けAI開発プログラム「AI for Accessibility」に2500万ドル投入:Build 2018
AIの障害者支援活用に注力するMicrosoftが、向こう5年間で2500万ドルを投じる新たなAI開発プログラム「AI for Accessibility」を立ち上げた。
米Microsoftは5月7日(現地時間)、年次開発者会議「Build 2018」で、障害者をAIで支援する5年プロジェクト「AI for Accessibility」を発表した。2500万ドルを投じる。関連機能の開発者を支援していく。
Microsoftは過去2回のBuildでもAI採用の障害者向けサービス開発について紹介してきた。2016年は目の不自由な人のためのスマートグラス、2017年はパーキンソン病の手の震えを抑える腕時計型デバイスだった。
サティア・ナデラCEOは今回、視覚情報を音声で伝える「Seeing AI」、視線追跡機能「Eye Control」、音声をイラストに変換する「Helpicto」などを紹介した。AI搭載の同社の翻訳アプリ「Microsoft翻訳」も、聴覚障害の人がリアルタイムで会話についていくために役立っていると語った。
公式動画では、目が不自由な父親がSeein AIを使って3歳の子供の宿題を手伝う様子が紹介されている。
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