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現場を巻き込め、企業の「使えるデータ基盤」構築の勘所とは:Weekly Memo(1/2 ページ)
企業がDXを推進していく上で追求すべきなのが「データドリブン」だ。その実現のためには「使えるデータ基盤」づくりが不可欠だ。新進気鋭のDX支援ベンダーによる提案から、その勘所を探ってみたい。
DXの要であるデータドリブンの実現には何が必要か
データドリブン――。「データ駆動」と翻訳されるこの言葉は、企業がDX(デジタルトランスフォーメーション)を推進する上で追求すべきキーワードとなっている。その実現に向けた新進気鋭のDX支援ベンダーによる提案を聞く機会があった。非常に興味深い内容だったので、今回はその話を基に企業のデータ活用について考察したい。
新進気鋭のDX支援ベンダーとは、クラウドインテグレーターのテラスカイグループの連結子会社で、企業の基幹システムをマルチクラウド対応で実現するBeeX(ビーエックス)のことだ。2016年3月に創業して6年後となる2022年2月、東証マザーズに上場した。上場を機に2022年3月8日、メディア向けにオンラインの事業戦略説明会を開催した。同社社長の広木 太氏はその中で、「データジャーニー」と呼ぶ企業のデータドリブン推進に向けた提案を説明した。以下、その内容を見ていこう。
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