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もうコロナのせいにはできない 「正常運転」に戻る前に押さえたい5つのポイント:Supplychain Dive
世界は徐々にコロナ禍の影響から抜け出そうとしている。コロナ禍に対応するための経営企画やオペレーションを続けることがもはやリスクになり得る今、どのように「正常運転」に戻るべきか。この2年間の経験にとらわれずに基本に立ち返るために押さえるべき5つのポイントとは。
パンデミックは誤った経営判断の言い訳と隠れみのになってきた。新型コロナウイルス感染症(COVID-19)拡大による最悪の破壊的影響から完全に回復するにはまだ時間がかかるが、資金を賢明に使う企業は調達とサプライチェーン管理の基本に素早く立ち戻るだろう。
あるいは、サプライチェーン管理の基本から決して逸脱しなかった企業もある。
「正常運転」への移行期にチェックすべき5つのポイント
この2年間はサプライヤーや顧客、従業員にとって感情的になりやすい時期だった。短期的なストレスにさらされながら下されたビジネス上の決定は、サプライヤーとの関係や戦略的調達、コストの上昇など長期的なダメージをもたらすこともあった。
企業が困難を乗り切るために協力した人々は称賛に値する。しかし、深呼吸をして回復力を信じ、基本に立ち返る時期が来た。
サプライチェーンが受けたショックは収まり、「消火活動」は終わり、入荷待ちもなくなる。在庫は膨らみ、商品棚は満杯になるだろう。好況と不況のサイクルの常として、経営者の叫びは「部品はどこだ?」から「なぜこんなにたくさん部品があるんだ?」に変わっていくだろう。組織の記憶というものは長くは続かないのだ。
調達部門は、サプライチェーンを正常な状態に戻す移行作業をリードしなければならない。ここでは、今すぐできる5つのポイントを紹介する。
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