高松市社会福祉協議会がRPAツール導入 「年間400時間」の余力創出図る
高松市社会福祉協議会は、RPAテクノロジーズのRPAツール「BizRobo! Lite」と情報入力プラットフォーム「BizRobo! Paper-free」を導入した。深刻な人手不足に悩む介護分野でこれらのツールはどのように活用されるのか。
高松市社会福祉協議会は、RPAテクノロジーズのRPAツール「BizRobo! Lite」と情報入力プラットフォーム「BizRobo! Paper-free」を高松市社会福祉協議会が導入した。RPAテクノロジーズが2022年10月6日に発表した。
「年間400時間」以上の余力創出
介護分野における人材不足は、他業界に比べて深刻だ。同協議会はこれらのツールをどのように活用するのか。
高松市社会福祉協議会は、BizRobo!やPaper-freeの導入をはじめとしたデジタル化を進め、業務の効率化や人員の拡充および最適配置を図る。具体的には活動記録簿原本チェックや給与明細メール送信、労働条件通知書作成、勤怠管理、計画点検、会計など、従業員や利用者の数に比例して対応数が増えていく定型業務に活用する。
福祉総合システム「RelyIII」から科学的介護情報システム(LIFE)に情報を補足するのに加え、チェック作業を自動化して年間400時間以上の余力創出を見込む。
高松市社会福祉協議会は「デジタル技術を活用した業務の効率化」を2022年度の重点項目として掲げ、テレワーク環境の整備や決裁業務の電子システム化、個別相談内容や業務記録などのタブレット入力によるペーパーレス化、データ入力など定型作業の自動処理化に取り組んでいる。BizRobo! LiteとBizRobo! Paper-freeの導入は、この取り組みの一環だ。地元に拠点があってすぐにサポートを受けられる点が導入の決め手になった。
RPAテクノロジーズは今後、自動化やペーパーレス化の対応業務をさらに増やし、スタッフの負担を軽減できるよう引き続き支援するとしている。
関連記事
- RPA導入済み企業の割合は? UiPathがホワイトペーパーを公開
UiPathは、ホワイトペーパー「RPAの国内利用動向と業務自動化の方向性」を公開した。RPAが企業にとって「なくてはならないもの」(must have)になる中、「RPAの対象も拡大しつつある」とITRは指摘する。 - 人材難でも「自動化導入をちゅうちょ」する企業 その事情は?
米国で続く深刻な技術系人材不足は自動化の新しいトレンドを生み、60%以上の経営者が「人材不足解消に自動化は役立つ」と評価する。一方で、人材難に苦しみながらも自動化導入をちゅうちょする企業も存在する。その理由は。 - 日本マイクロソフト、遠隔医療やAIホスピタルの実用化に向け、ヘルスケアプラットフォームを提供
日本マイクロソフトは、ヘルスケア業界のDXを支援する最新の取り組みを発表した。機能強化した「Microsoft Cloud for Healthcare」を活用し、医療・介護でのデータ活用を支えるヘルスケアプラットフォームの提供を目指す。 - クラウド介護ソフト「トリケアトプス」、コンテナ化とCI/CDでシステム基盤を強化
岡谷システムは、サービス提供の迅速化と効率化に向け、「IBM Cloud」上で運用するクラウド型介護業務支援ソフト「トリケアトプス」のシステム基盤をコンテナ化で刷新。CI/CDのアプローチも取り入れ、柔軟かつ高可用なシステム基盤を整備した。
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.