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「LTE対応モバイルノートパソコン」おすすめ5選 SIMを用意すればどこでもネットにつながる【2019年最新版】

» 2019年12月10日 15時00分 公開
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 「働き方改革」が叫ばれる昨今。その一助となるのが、どこにでも持ち運べる「モバイルノートパソコン(PC)」です。LTE(4G)通信に対応するモデルを買えば、いつでもどこでもネットにつながって仕事もはかどります

 この記事では、LTE通信機能を備えるモバイルノートパソコン(以下「LTE対応ノートPC」)を選ぶ上で抑えておきたいポイントを解説しつつ、それをふまえたおすすめモデルをご紹介します。

 なお、一般的なモバイルノートPCの選び方はこちらで紹介しています。合わせて参考にしてください。

どのキャリアで“便利に”使える? 「周波数帯(Band)」をチェック

 LTE対応ノートPCは、ごく一部の例外を除いて「SIMロックフリー(SIMフリー)」で、どのキャリアのSIMカードでも使えます

 ただ、「使える」と「快適に通信できる」は別の話。LTE対応ノートPCが対応するLTE通信機能を搭載の周波数帯(Band)を確認しないと、エリアによっては通信できなかったり、通信できたとしても不安定になったりする可能性があります。

 日本の大手キャリアがLTE通信サービスで用いるBandは以下の通りです。

  • NTTドコモ:Band 1、3(東名阪エリアのみ)、19、21、28、42
  • au:Band 1、11、18、26、28、41、42
  • ソフトバンク/Y!mobile:Band 1、3、8、11,28、42

 気になるLTE対応モバイルノートPCを見つけたら、まずは対応BandをWebサイトやカタログなどで確認してみましょう。

Band表 一般的に、LTE対応ノートPCは対応Band(とキャリア)を何らかの形で公開しています。購入前に確認しましょう(画像はレノボ・ジャパンの「ThinkPad」シリーズの対応表)

大手? MVNO(格安SIM)? 契約する「キャリア」をチェック

 一部を除き、LTE対応ノートPCにはSIMカードが付属しません。自分でSIMカードを用意しなくてはなりません。大手キャリアのものでも、MVNOが提供する「格安SIM」でもどちらでも構いません。

 大手キャリアのものを選ぶと、Windows 10が「自動的にセットアップしてくれる」「混雑する時間帯でも比較的快適」というメリットがある反面、「新規契約はキャリアショップに行かなくてはいけない(Y!mobileを除く)」というデメリットがあります。

 一方、格安SIMを選ぶと「通信料金が安い」「SIMカードがすぐに手に入る」「ネットでも契約しやすい」というメリットがある反面、「接続情報を自分で設定しなくてはならない」「混雑する時間帯は通信速度が極端に遅くなる」というデメリットがあります。

 通信が混雑する時間帯に外でPCを使うかどうか、月額料金はいくらぐらいを見込むかなど、自分のPCの使い方に合わせて選ぶようにしたいです。

APN設定 大手キャリアのSIMならWindows 10が自動で接続設定をしてくれる(ネット接続が必要でプロバイダに制限あり)
SIMカード購入 MVNOの格安SIMはネットでも購入しやすい(画像はイメージです)

用意したのに入らない!? 「SIMカードのサイズ」をチェック

 キャリアを選んだらSIMカードの契約(購入)です。この際、気を付けなければならないのがSIMカードのサイズです。

 現在販売されているLTE対応PCは「Micro SIM」か「Nano SIM」を採用しています。Micro SIMは少し昔のスマートフォンやタブレットで良く使われていたSIMカードで、LTE対応ノートPCを含むデータ通信専用機器では今でもこのサイズを用いることがあります。Nano SIMはMicro SIMよりさらに小さなSIMカードで、現在のスマートフォンやタブレットはほぼ全てこのサイズになっています。

 SIMカードとLTE対応ノートPCのSIMスロットのサイズが異なる場合、カードが入りません。SIMカードはSIMスロットに合うサイズのものを発行(購入)しましょう。

 ちなみに、一部の大手キャリアやMVNOでは、自分でカードのサイズを変えられる「マルチSIMカード」を発行しています。これを渡された場合は、手持ちのLTE対応ノートのSIMスロットのサイズに合わせてカードをくりぬいてください。

SIMスロット LTE対応ノートPCはモデルによってSIMスロットのサイズが異なる。スロットのサイズに合うSIMカードを用意しよう

おすすめLTE対応ノートPCはこれ!

 以上3つのポイントを踏まえた上で、おすすめのLTE対応ノートPCを5つご紹介します。

LAVIE Direct PM:軽くておしゃれ 処理能力も良好

 NECパーソナルコンピュータの「LAVIE Direct PM」は、「LAVIE Pro Mobile」のWeb直販限定モデルです。CPUにCore i5またはCore i7を選ぶと、税別2万2000円で国内3キャリア対応のLTE通信機能を追加できます(Nano SIM対応)。

 LAVIE Direct PMの最大の特徴は、どんな構成でも重量が1kgを切っていること。一番軽い構成では800g未満です。それでいて、従来の軽量ノートPCでは諦めることの多かったパフォーマンスの高いプロセッサや、打ちやすいキーボードを備えています。

 本体を冷やすための吸気口や排気口が使っている人から見えないようにするなど、デザイン面でもこだわっています。ボディーカラーも「メテオグレー」「クラシックボルドー」「フレアゴールド」の3つから選べます。

LAVIE Direct PM

Spectre x360 13:高級感あふれるプレミアムモデル 「お試しSIMカード」も付属可

 日本HPの「Spectre x360 13(2019年モデル)」は、同社のプレミアムPCブランド「Spectre(スペクトル)」の名を冠する13型の2in1モバイルノートPC。先日行われたモデルチェンジで、LTE通信機能を内蔵する「WWANモデル」が追加されました(Nano SIM対応)。

 Spectre x360 13は最新スペックてんこ盛り。CPUは3Dゲームもそこそここなせるグラフィックス機能を統合した「Intel Core i7-1065G7」、ストレージ(記憶装置)は「Intel Optane Memory H10(32GB)」を一体化した1TB SSDを搭載していて、現時点におけるLTE対応ノートPCとしては最新かつ最高スペックです。

 それでいて、ボディーサイズは同社の従来型11型ノートPC並みとコンパクト。2in1なので、タブレットのように使うことも可能。タッチ操作だけでなく、付属のペンを使った操作にも対応します。

 さらに、WWANモデルでは希望者に最大3カ月間無料で使える7GBデータ通信SIMカードが付属。「LTEに対応しているとどんないいことがあるのか?」を体験することができます。

Spectre x360 13(2019年モデル)

VAIO SX12:LTEの対応Bandが多い スペックも幅広い

 VAIOの12.5型モバイルノートPC「VAIO SX12」は、一部の店頭販売モデルに国内3キャリア対応のLTE通信機能を内蔵している他、Web(ソニーストア/VAIOストア)で販売されるカスタマイズモデルでは、本体価格に税別1万5000円プラスすると同じLTE通信機能を搭載できます(Micro SIM対応)。

 VAIO SX12は、従来の11.6型モデルとほぼ同じサイズのボディーに12.5型フルHD液晶を搭載したことが魅力で、静かで打ちやすいフルピッチキーボードも備えています。外部接続端子類も豊富です。Web直販モデルではCPUは4種類から選択できる他、メモリやSSDの組み合わせも比較的豊富で、予算や用途に合わせて買いやすいモデルでもあります。

 LTE対応PCとしては、対応Bandが多いことも魅力。どのキャリアで使っても広いエリアで通信できます。とりわけ、NTTドコモとau(KDDI)については公式の接続性試験に合格しているので、より安心です(ソフトバンクは試験を実施予定)。

VAIO SX12

ThinkPad X1 Carbon:打ちやすいキーボードと丈夫さを備えた大画面モバイル

 Lenovoの14型モバイルノートPC「ThinkPad X1 Carbon(2019年モデル)」は、モバイルノートPCとしては大きめの14型ディスプレイを備えることが特徴です。Web直販で購入できるカスタマイズモデルでは、税込み1万8700円をプラスするとLTE通信機能を搭載できます(Nano SIM対応)。

 ThinkPadといえば、打ちやすいキーボードとボディーの丈夫さに定評がありますが、ThinkPad X1 Carbonもそれは同様。カスタマイズオプションも豊富で、CPUは第8世代Coreプロセッサに加えて、最新の第10世代Coreプロセッサを選択できます。保守(故障時の修理)のオプションも充実しています。

ThinkPad X1 Carbon(2019年)

Let's note QV8:小型軽量でハイスペックな2in1ノート

 パナソニックの12型2in1モバイルノートPC「Let's note(レッツノート) QV8」は、新幹線や航空機の座席のテーブルにも余裕で収まるコンパクトさが魅力。一部の店頭販売モデルにLTE通信機能を内蔵している他、パナソニックストア(Web直販)で購入できるカスタマイズモデルでは、本体価格に税込み2万2000円をプラスするとLTE通信機能を搭載できます。

 コンパクトなモデルですが、放熱機構に工夫を加えることで、パフォーマンスの高いプロセッサや読み書きの速いSSDの搭載を実現。どこでも快適に使えます。最近のモバイルノートPCとしては珍しくバッテリーを着脱できるようになっているため、バッテリーが消耗した際に自分で交換できます。

 ディスプレイの縦横比(アスペクト比)は3:2で、Excelを始めとする表計算ソフトを使う際により多くのデータを表示できます。2in1モデルなので、タブレットと同じように使うこともできます。

Let's note QV8

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