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「モバイルルーター」SIMフリーモデルおすすめ3選【2020年最新版】

» 2020年03月16日 15時35分 公開
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 パソコンやタブレット、携帯ゲーム機といったWi-Fi対応機器をインターネットに接続する際、スマートフォンのテザリング機能(インターネット共有)を使う場合があるかと思います。

 しかし、スマホでテザリングを使うとバッテリーが早く減るうえ、スマホとは別回線でネット接続したい場合もあるでしょう。固定のネット回線は引けないが、より安定的なネット接続環境が必要なら、データ通信に特化した「モバイルルーター(モバイルWi-Fiルーター)」の出番です。

 今回は、大手キャリアとの契約が不要で、さまざまな格安SIM(MVNO)の料金プランを選んで使えるSIMロックフリーの「モバイルルーター」について、選び方とおすすめ製品を紹介します。

モバイルルーターの選び方:Wi-Fi接続タイプが主流

 モバイルルーターの多くは無線LAN(Wi-Fi:ワイファイ)でパソコンやタブレットと接続することから、モバイルWi-Fiルーターとも呼ばれます。内蔵バッテリーで動くため、スマホと同じ様に持ち歩いて外出先でネット接続が可能です。

「+F FS030W」 「+F FS030W」の製品サイトで説明されているモバイルルーターの利用イメージ

 もし使う場所が自宅などで固定なら、機種ごとのクレードル(充電スタンド)と組み合わせれば使いやすいでしょう。クレードルにはイーサネット(有線LAN)端子がある場合もあり、デスクトップパソコンや据え置き型ゲーム機、ネット対応の薄型テレビと有線でネット接続もできます。

 このほか、パソコンなどのUSB端子に直挿しするスティックタイプのデータ通信機器もあり、ネット接続したい機器がパソコン1台ならシンプルに使えます。ただタブレットやゲーム機などUBS端子が無い機器では使えないこともあり、製品の選択肢もかなり少なくなりました。

モバイルルーターの選び方:対応周波数、SIMカードサイズを確認

 国内で販売されているSIMロックフリーのモバイルルーターは、基本的にどの携帯電話会社のSIMカードでも挿して使うことができます。

各携帯電話事業者の通信方式と周波数帯(総務省) 各携帯電話事業者の通信方式と周波数帯(総務省)

 ただ、各社が利用している周波数とルーターの対応周波数が合っていないと、通信速度面でそのルーターの能力が最大限発揮できません。対応周波数のチェックはLTEのBand(バンド/周波数)表記で確認できます。もし海外利用も検討しているなら、なるべくたくさんのBandに対応しているもの、あるいは海外渡航向けとして販売されているルーターを選ぶと安心です。

 注意したいのがSIMカードのサイズ。最近のスマホはnanoSIMカードがほとんどですが、モバイルWi-FiルーターではmicroSIMカードのスロットを搭載しているモデルも少なくありません。SIMカードのサイズ交換は手数料がかかることが多いので注意しましょう。

モバイルルーターの選び方:「最高通信速度」をチェック

 モバイルルーターのネット接続速度はさまざまな要素で決まります。その1つが、4G(LTE)通信の最高速度です。

最大通信速度は製品サイトや販売サイトで確認できる(NEC「Aterm MR05LN」) 最大通信速度は製品サイトや販売サイトで確認できる(NEC「Aterm MR05LN」)

 携帯電話会社が提供する通信サービスと、ルーターの性能がフルに発揮できた場合の理論上の数値で、実際にその速度が出ることはありません。ただし、この理論値が高ければ高いほど、実際の速度も速くなります。

 もう1つがWi-Fi(無線LAN)の通信規格です。これはルーターとタブレットなどの間の通信速度です。こちらも理論値の表記ですので実際のその速度が出るわけではありませんが、数値が高ければ、それだけ高速に使えると期待できます。

シャープが開発し、今春発売予定の「5Gモバイルルーター」,シャープが開発し、今春発売予定の「5Gモバイルルーター」

 今よりもさらに高速大容量通信が可能になる、新しい通信方式の「5G」が日本でも始まります。今後、5G対応スマホと同じく5G対応モバイルWi-Fiルーターも各メーカーから登場してくる模様で、すでにシャープから5G対応モバイルWi-Fiルーターが発表されています。

SIMフリーの「モバイルルーター」おすすめ3選

 ここでは、今、購入できる4G LTEに対応したおすすめのモバイルWi-Fiルーターを3機種紹介します。

NEC「Aterm MR05LN」 2枚のSIMカードを使い分け可能

 モバイルWi-Fiルーターで定評あるNECプラットフォームズ「Aterm」シリーズの最新機種です。nanoSIMカードを2枚挿入でき、状況に応じて使い分けが可能。使用するSIMカードの切り替えが10秒で完了するのも便利です。

NEC「Aterm MR05LN」 NEC「Aterm MR05LN」

 国内各キャリアの周波数に対応するほか、公衆無線LANにも対応しているので、街中の公衆無線LANに接続して使うこともできます。2つのアクセスポイント名(SSID)それぞれに異なる暗号化設定を割り当てることができ、WEP対応のゲーム機と他の機器を同時に使えるマルチSSID機能も搭載しています。通信速度は下り最大375Mbps。実売価格は2万3000円前後です。

富士ソフト「+F FS030W」 連続通信時間が最大20時間の長持ちルーター

 富士ソフトの「+F FS030W」はWi-Fi接続時で最大20時間の連続通信時間を誇り、ドコモ、au、ソフトバンクなどのLTE周波数をサポートするモバイルWi-Fiルーターです。

富士ソフト「+F FS030W」 富士ソフト「+F FS030W」

 通信速度は下り最大150Mbps。APN(アクセスポイントネーム)自動設定機能を備え、パスワードレスで簡単にネットワークに接続できます。オプションのクレードルを使えば、デスクトップパソコンなどWi-Fi機能がない機器とも接続可能です。実売価格は1万4000円前後です。

NETGEAR「AirCard AC797」 最大32台のWi-Fi機器を接続できる

 NETGEARの「AirCard AC797」は同社のロングセラー製品「AC785」の後継モデルです。2つの周波数帯を束ねて高速化する2CA(キャリアアグリゲーション)に対応し、従来モデルよりも通信速度が向上しています。

NETGEAR「AirCard AC797」 NETGEAR「AirCard AC797」

 通信速度は下り最大300Mbps。32台ものWi-Fi機器を接続できるのも魅力です。なお、対応周波数的にはドコモと、ドコモの回線を利用するMVNOのSIMカードで最も性能を発揮できます。実売価格は2万1000円前後です。

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