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「すぐに使えるワイヤレス通信サービス(ルーター)」おすすめ3選 テレワークで容量が足りない人に

» 2020年04月25日 16時00分 公開
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 働き方改革と、新型コロナウイルスの感染拡大防止の観点から、オフィスの外から業務を行う「テレワーク(遠隔勤務)」に注目が集まっています。

 テレワークをする上で欠かせないのが、通信回線です。自宅に固定インターネット回線がない人は、スマートフォンやタブレットの「テザリング」でしのいでいるかもしれませんが、原則として月間の通信容量に制限があります。特にWeb会議を頻繁に行うと、あっという間に容量制限に達してしまい、通信速度が低下する可能性があります。

 かといって、携帯電話回線と比べて通信制限が非常にゆるやかな「光インターネット」や「CATV(ケーブルテレビ)」の回線を用意しようと思うと、早くても数週間、遅いと1〜2カ月かかる場合があります。集合住宅の場合は、家主(大家、管理人)や管理組合の承認を得ないといけないこともあります。

 ある程度、通信容量の制限が緩やかなネット回線が今すぐに必要――この記事では、工事不要で使える、月間の通信容量が比較的大きめのワイヤレスルーターを用いた通信サービスを選ぶ上でチェックすべきポイントと、それを踏まえたおすすめサービスを紹介します

ワイヤレスルーター ワイヤレスルーターで、すぐにネット環境!

どのくらい通信する? 「容量」をチェック

 先述の通り、スマホやタブレットのテザリングを使う場合、月間の通信容量制限があります。その容量を超過すると、月末まで通信速度が大幅に制限されてしまいます。制限中は、Web会議やリモートデスクトップ(RDP)はもちろん、スマホやタブレットの普段使いも厳しいはずです。

 だからこそチェックしてほしいのが、ワイヤレスルーターの通信容量です。月間でどのくらい通信できるのかはもちろんですが、一定期間(一般的には3日間)での通信容量制限の有無もしっかりチェックしましょう。

 特に映像付きでWeb会議を多用する場合は、念入りに確認したいです。

UQ WiMAX UQコミュニケーションズの「UQ WiMAX」は、月間容量の制限がありません。ただし「3日当たり10GB」の期間容量制限があります
THE WiFi スマートモバイルコミュニケーションズ(スマモバ)の「THE WiFi」は、特に通信容量制限を設けていませんが、極端に通信量が多いと制限されることがある旨が明記されています

買う? 借りる? 「契約形態」をチェック

 ワイヤレスルーターは携帯電話回線を使ってデータ通信を行います。契約形態も、基本的にはスマホを始めとする携帯電話と同じで、定期契約による月額料金の割り引きや、端末代金の分割払いができるものもあります。

 ある程度の期間に渡り、継続して利用する想定なら、ワイヤレスルーターと通信回線をセットで普通に契約することをおすすめします。店頭申し込みなら、通常は1時間以内で契約が完了しますし、ルーターを持ち帰って電源をオンにするだけでネット環境が完成です。解約金はサービスによってさまざまですが、UQコミュニケーションズの「UQ WiMAX」の現行プランなら、解約金は1000円で済みます(※1)。

(※1)2019年9月30日までに契約した定期契約プランは、解約金の設定が異なります。同年10月1日以降の契約分でも、MVNOを経由して提供されるサービスでは、プランによっては解約金設定が異なる場合があります

SoftBank Air ソフトバンクの「SoftBank Air」は、SoftBank 4G(一部でSoftBank 4G LTE)ネットワークを使ったワイヤレスデータ通信サービスです

 一方、「テレワークは一時的」「固定インターネット回線を新設(移設)するけれど、それまでの“つなぎ”がほしい」という人は、レンタルの回線付きワイヤレスルーターを検討してみても良いかもしれません。

 数日から数カ月単位で使う場合は、本体代もかからないので、月額契約するよりも安く付く可能性があります。ただし、多くは自宅への配送となるため、手元に届くまでに数日から1週間ほどかかる場合もあるので、少し早めに申し込むようにしたいです。

レンタル ルーターの一時レンタルサービスもあります。以前は国内を旅行する外国人向けのものが中心でしたが、最近は国内居住の個人にも貸し出すサービスも増えました

有線LAN機器をつなぐ? 「LANポートの有無」をチェック

 ワイヤレスルーターには、さまざまな場所に持ち歩く「モバイルルーター」と、自宅に据え置いて使う「ホームルーター」に大別されます。それぞれに長短はありますが、自宅での利用が中心なら自宅で有線LAN(イーサネット)機器につなぐかどうかを基準にして考えると良いでしょう。

 Wi-Fi(無線LAN)通信機能を備えないパソコンやテレビなどをつなぐなら、有線LANポートを標準で備えているホームルーターがおすすめです。あるいは、有線LANポート(端子)を備えるクレードルを標準付属、あるいは別売で用意しているモバイルルーターもおすすめです。

 ただし、ホームルーターにせよモバイルルーターにせよ、固定インターネット回線で使うことを前提にしたルーターと比較すると、有線LANポートは1〜2個と少なめです。3台以上の有線LANデバイスをつなぐ場合は、別途「ハブ」(有線LANポートを増やすデバイス)を用意しましょう。

SoftBank Air SoftBank Air用の「Airターミナル」は、背面に2つの有線LANポートを備えています
Speed Wi-Fi NEXT WX06 UQコミュニケーションズの「Speed Wi-Fi NEXT WX06」は、オプションのクレードルを用意すれば有線LANポートを1つ確保できます

 有線LANデバイスをつなぐ予定のない場合は、モバイルルーターでも構いません。ただし、クレードルなどで有線LANポートを増設できないものもあるので、繰り返しですがWi-Fi通信機能を備えないデバイスをネットにつなぐ予定がある場合は注意してください。

おすすめのサービスはこれ!

 以上のポイントを踏まえて、おすすめのサービスを3つ紹介します。なお、料金は特記のない限り税別で表記しています。

UQ WiMAX(UQコミュニケーションズなど)

 UQコミュニケーションズが提供する「UQ WiMAX」は、同社の「WiMAX 2+」ネットワークを利用した通信サービスです。

 主力の料金プラン「ギガ放題」(月額4050円:2年契約時は170円引き)において、WiMAX 2+エリアのみを使う「ハイスピードモード」なら月間データ容量に上限がないことが特徴です。3日当たり10GB以上通信すると、翌日の午後6時頃から翌々日の午前2時頃まで通信速度制限がかかってしまいますが、日中時間帯は速度制限なく使えます。

 ルーターはホームタイプとモバイルタイプの両方をラインアップしており、UQコミュニケーションズの直販価格は全機種1万5000円です(4月25日現在)。既にUQ WiMAX(WiMAX 2+)ルーターを持っている場合は、WebでSIMカードのみ契約することも可能です。

 なお、UQ WiMAXは、au(KDDIと沖縄セルラー電話)を含むMVNOを通しても提供されています。基本的にはMVNOもUQコミュニケーションズと同じプランを提供していますが、料金や定期契約の内容を中心に、サービスの条件が一部異なる場合もあるので注意してください。

UQ WiMAX

WiFiレンタルどっとこむ(ビジョン)

 ビジョンが提供する「WiFiレンタルどっとこむ」は、モバイルWi-Fiルーターを最短1日からレンタルできるサービスです。料金は回線スペックやルーターのモデルによって異なりますが、ソフトバンク回線を使った「データ量無制限」(※2)のものは1日当たり400円(1日〜14日間)で貸し出しています。午後3時までに申し込めば当日発送となるため、急ぎの人にもおすすめです。

 ソフトバンク回線を使ったルーターだけではなく、au回線やUQ WiMAXを利用したルーターの貸し出しも行っており、自宅のエリアに合わせて回線キャリアを選択できるのも魅力です。

(※)1日3GB以上、または月間90GB以上の通信をした場合は、通信速度が制限される場合があります。違法性のある通信を行ったと判断された場合、通信速度の制限、または停止が行われる場合があります

WiFiレンタルどっとこむ

SoftBank Air(ソフトバンクなど)

 ソフトバンクが提供する「SoftBank Air」は、SoftBank 4G(一部エリアではSoftBank 4G LTE)ネットワークを使ったデータ通信サービスです。

 用意されているのは2年の定期契約プランのみで、月額料金は4880円(※3)です。月間の通信容量制限は特に設けられていませんが、利用の集中する時間帯や一部のデータ通信について速度を制限する場合があります。

 先述のUQ WiMAXとは異なり、“固定”(据え置き)での利用に特化しており、ルーターも据え置きタイプの「Airターミナル」のみ用意されています。買い切りの場合は5万9400円(税込み)を36回払い、レンタルの場合は月額490円です。

 なお、SoftBank Airは、MVNOを通しても提供されています。基本的にはMVNOもソフトバンクと同じプランを提供していますが、サービスの条件がソフトバンクとは一部異なる場合もあるので注意してください。

(※3)Airターミナルを購入する場合、契約から12カ月目まで「SoftBank Airスタート割」が適用され、月額料金が割り引かれます。割り引き額は、ソフトバンクスマートフォンとセット契約の場合は580円(別途スマートフォンの月額料金の永年割り引きあり)、単体契約の場合は1080円です

SoftBank Air

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