テレワーク(リモートワーク)による在宅勤務が普及し、パソコンやスマートフォン越しのWeb会議が当たり前になりました。プライベートでも、オンライン飲み会や帰省など、ビデオ通話の機会が増えています。
その際に、なにやら自分の顔が暗く見えるということありませんか? 部屋を明るくしたり、デスクスタンドを使ったりと、照明を工夫したことがある人も多いと思います。そこで使ってみたいのが「リングライト」という製品です。スマホの自撮り(セルフィー)などさまざまな撮影シーンに役立ちますよ。
リングライトは文字通り、LEDライトなどの光源をリング状に並べた照明です。スマホのフォトライトのように点ではなく、広い面積で光が投影されて影が出にくいのが特徴。リングの中央部分が空いているため、カメラレンズを囲むように設置するのが一般的です。
Web会議や自撮りで顔を明るく照らすだけでなく、料理や花、ペットなど身近な被写体をよりキレイに撮影できます。ネットオークションやフリマアプリに出品するアイテムも、リングライトでより魅力的になるかもしれません。
なお一眼レフカメラ向けの機材として、接写用のリングフラッシュ・リングストロボという照明機器がありますが、今回はスマホやパソコンでも利用できるLEDタイプの製品を取り上げます。
リングライトのサイズはさまざまです。スマホと一緒に持って歩けるコンパクトサイズから、顔だけでなく上半身や全身もカバーする大きさの本格的な機材もあります。
サイズによって中央の空間も使い方が変わります。コンパクトサイズならスマホを中央に置くのがやっとですが、大きめタイプは三脚と組み合わせることで、カメラや複数のスマホを配置できるなど撮影に幅が広がります。
また中央部分に鏡をセットでき、メイクアップ用のミラーとして使えるタイプもあります。
サイズの違いは電源にも現れます。スマホで使うコンパクトタイプでは、バッテリー内蔵式や乾電池を使うものもあります。
卓上向きのコンパクトタイプはUSBから電源が取れるものが多く、アダプターを介してコンセントを使う、またはパソコンのUSB端子やモバイルバッテリーと組み合わせて使えます。
さらに大きいタイプは本格的な照明機材としても使われており、コンセントから電源を直接取るようになります。撮影用のスペースを用意する際は、電源の確保も考える必要があります。
サンワサプライのリングライト「200-DGCAM019」は、直径26センチのリング部分に120灯の高輝度LEDを内蔵した製品です。直販価格は2980円(税込、以下同)と比較的リーズナブルなのも嬉しいですね。
リングの中央にスマホホルダーがあり、スマホを固定して自撮りやビデオ通話、Web会議が行えます。フレキシブルアームでスマホの位置を微調整できるのもポイント。付属のスタンド(三脚)をたためば手持ちも可能です。
電源はUSB給電。コードについているスイッチで、オン/オフのほか明るさや色調が変えられます。明るさは10段階、色調は白色、暖色、ミックの3種類を選べます。通常のデスクライトやベッドサイドランプとしても活用できます。
Hamee(ハミィ)の「ディズニーキャラクター UNIVERSAL CLIP LIGHT」は、まん丸のリングではなくミッキーのシルエットに光るポータブルタイプの自撮り用ライト。もちろんウォルト・ディズニー・ジャパンとライセンスした公式グッズ。価格は2484円です。
使われているLEDは36個。サングラスをして自撮りすると、ミッキーが写り込んで映えるとのこと。ボディはクリップ式で、スマホやノートPCに挟んで固定できます。内蔵バッテリーで最大3時間の点灯が可能。充電はUSBで行い、microUSBケーブルが付属します。
LEDリングライトは新ジャンルの製品でもあり、AmazonなどECサイトを中心に数多くの製品が販売されています。中でも中国のカメラ用品メーカーNeewerの製品は16インチ(約40センチ)以上の大型タイプで種類が豊富です。
大きさ的にも本格的な照明機材に近く、金属製のスタンドや専用ハードケース、カラーフィルターが付属。明るさや色調を付属リモコンか専用アプリで操作できるモデルもあります。
小グループのWeb会議やビデオ通話にはちょっと大げさですが、一眼カメラやビデオカメラでしっかりした撮影をする際に選択肢になるでしょう。
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