山や水辺といったアウトドアでもスマートフォンは手放せない存在です。
今回はなにかと人気の「iPhone SE(第2世代)」をアウトドアで積極的に使えるよう、対応するタフネスケースの選び方とおすすめ製品をご紹介します。
iPhoneケースにタフさを求めるなら、ポリカーボネート(PC)や熱可塑性ポリウレタン(TPU)を素材として使っているかががポイントです。
PCはポリエチレンやアクリルの約50倍の耐衝撃性を備え、防弾チョッキの素材にも使用されるほど。また、ガラスと同程度の高い透明性があるので、ディスプレイ側を保護しつつ、クリアな視界を保ちます。紫外線に強いところも、アウトドア向けといえるでしょう。
TPUは、プラスチックとゴムのいいとこ取りの素材。熱に弱いのが難点ですが、耐摩耗性、耐油性に富み、ゴムのような弾性があることから、バンパー的な役割を果たします。
ポリカーボネートは加工しやすいので、iPhoneケースの多くに利用されていますが、素材だけでなく、衝撃を吸収しやすい形状や構造も重要です。
例えば、バックカバーに適度なクッション性を持たせるためのハニカム構造を採用しているか、衝撃を受けたときの損傷が大きい四隅に熱可塑性ポリウレタンを多めに使っているか、などをチェックしてみましょう。
さらに、米国軍用規格(MIL規格)に準拠していれば、耐衝撃性の証明にもなります。
アウトドア環境では突然の雨や落水なども気になります。新型iPhone SEは防水(耐水)仕様ですが、タフネスケース自体にも防水性を求めるケースもあるでしょう。
防水基準は「IP規格」に対応しているかで確認できます。これは、国際的に定められた防塵(じん)・防水性各等級のテストをクリアしているかどうかを示すもので、日本でも日本工業規格や社団法人日本電機工業会が規格化しています。
例えば「IP68」とある場合、「6」が耐塵形、「8」が水没に対する保護を表しています。
耐衝撃ケースの代名詞「UAG(URBAN ARMOR GEAR)」ブランドのケースです。主な素材はTPUとPC。バックカバーにはハニカム構造を採用しており、約36gと軽量でもしっかりとした剛性と強度をもたせています。
高さ122cmから、26の方向で落下させるテストをクリアしたMIL規格に準拠。それでいて、スリムなため、ポケットへの出し入れがしやすく、落とすことは少なくて済みそうです。前面には高い透明性と耐衝撃性のあるPCを採用。両面をしっかり保護してくれます。
装着したままSuicaなどのApple Pay決済ができ、ワイヤレス充電にも対応しています。これだけタフなのに、4700円(税込、以下同)とリーズナブルなのもうれしいですね。
ハイキングから、本格的なトレッキングまで、アウトドアを楽しむ人におすすめしたいのが、エレコムの「PM-A17MNESTT」シリーズ。主な素材はTPUとPC。MIL規格に準拠しており、落下時に最も大きな衝撃が予想される四隅にエアクッションを配置、TPUとPCの2種構造を採用し、素材だけに頼らずiPhoneをしっかり守ります。
ケース背面にはフィンガーベルト、下部にはストラップホールがあり、操作時に落としにくい工夫も。
バックパックのショルダーストラップに取り付けられる専用ホルダーは、1アクションでケースを着脱できるだけでなく、360度回転し、好みの角度で固定して、iPhoneをアクションカメラへと変えてくれます。両手がふさがっていても録画またはタイムラプス映像を撮れ、あとから見返す楽しみも増えますよ。
「LIFEPROOF FRE」シリーズは、IP68(完全な防塵構造および水面下での使用が可能)規格に準拠した防水ケース。もちろんiPhone SE(第2世代)向けモデルも用意されています。
価格は約1万円と高めですが、防水・耐衝撃ケースでは定評のあるブランドであること、そして万一の水没時はスマホの修理費用を補償するサービスが付いています。
装着時の厚みはわずか14ミリ。重さも35gという軽量設計です。MILスペックも準拠していますので、アウトドアでの利用も安心。デザイン性も高く、蛍光カラーのサイドラインと背面のAppleマークが見えるクリアバックウィンドウが目を引きます。カラーバリエーションが5種類もあるのが嬉しいですね。
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